高校生が描く“宇宙を泳ぐ金魚“ 佐倉市立中央公民館で窓ガラスアート 6月30日まで展示中
「Aquatic Universe(アクアティック ユニバース)」と題した作品を制作した佐倉高校美術部の皆さん。「色鮮やかな金魚やクラゲたちが宇宙を泳ぎ回る、自由な美しさ、にぎやかさを表現しました。宇宙という未知への探求心をかき立てる絵に仕上げました」とメッセージを寄せています。
宇宙を自由に浮遊する世界観
「日頃の部活と違い、部員全員で一つの作品を作る挑戦でしたが、各人の個性が詰まったものとなり感動です」と部長の石本さんは制作過程を振り返ります。
ダイナミックな惑星の曲線のこだわり、生物部と兼部の金澤君が生命の輝きを込めて描いた魚の目、隣の佐倉保育園の子どもたちに向けて描いた宇宙人などをぜひ見つけてください。
また、時間帯や天気により見え方が変わるのも窓ガラスアートの醍醐味(だいごみ)。
お薦めは夕暮れ時のゴールデンタイム。
夕闇を背景に土星や月などの宇宙空間がリアルに迫り、夕日は魚たちの生命力を増し、ロビーは宇宙を遊泳する魚たちの浮遊感で満たされているようです。
アート作品が交流を生み出す公民館
同公民館職員が窓ガラスをキャンパスに見立て、特殊なクレヨンを使った作品制作を近隣の高校美術部に呼びかけて今年で4年。
毎年春と秋に3カ月ずつ佐倉高校と佐倉東高校の美術部員が活動しています。
制作中には「きれいだね」「かわいいね」と公民館利用者から温かい声をよくかけてもらうそう。
絵を眺めにふらりとドアを開けて立ち寄ってくれる保育園の親子連れも増え、「作品がシニア利用者と異世代との交流を生み出しています」と喜ぶ職員。
展示期間が終わると着色されたガラスは、職員総出でバケツと雑巾でリセットされます。
限られた今こそ、高校生の作品が持つエネルギーを受け取ってみては。
窓ガラスアート
場所/佐倉市立中央公民館 1階ロビー
住所/千葉県佐倉市鏑木町198-3
展示期間/6月30日(月)まで
問い合わせ
電話番号/043-485-1801