犬が散歩でハイテンションになる理由4つ はしゃぎすぎるリスクに要注意
犬が散歩でハイテンションになる理由
1.運動できることが嬉しい
犬が散歩でハイテンションになる理由のひとつは、運動ができることへの喜びです。
「やっとお散歩だ!」と興奮し、玄関を勢いよく飛び出してしまうことがあります。特にお散歩を始めてから最初の5分ほどは興奮状態が続き、リードをグイグイ引っ張ることが多いです。
この状態のままだと、玄関の段差につまずいたり、車道に飛び出したりするなど、思わぬ事故につながる可能性があります。
しかし、歩き始めてしばらくすると、自然と落ち着いてくることもあります。
2.寂しさや退屈から解放されて嬉しい
犬は長時間の留守番や退屈な時間を過ごした後、散歩に出ることで開放感を味わいます。
特に、朝の散歩よりも夕方や夜の散歩のほうが興奮しやすいことはありませんか?
昼間ずっとお留守番をしていた犬にとって、夕方や夜の散歩は、退屈や寂しさから解放される大切な時間です。そのため、ハイテンションになりやすいのです。
ただし、夕方は人や車の通行量が増え、お散歩中の犬も多くなります。接触トラブルを防ぐためにも、リードを短めに持つと安心です。
また、夜の散歩では視界が悪くなるため、ライトを持参したり、光る首輪やリードを活用するのがおすすめです。飼い主自身も反射板を身につけ、安全対策をしっかり行いましょう。
3.他人や他犬に会うことができて楽しい
犬にとって、お散歩中に他人や他犬に会うことは、嬉しい刺激のひとつです。
「かわいいね!」と声をかけてもらったり、撫でてもらったりするのを楽しみにしている犬も多いでしょう。
また、犬同士ではニオイを嗅ぎ合うことで挨拶を交わし、一緒に遊ぶことを期待することもあります。逆に、誰にも会えなかった日は、なんとなくしょんぼりしていることがあるかもしれません。
しかし、ハイテンションになりすぎると、以下のようなリスクがあります。
✔他人に飛びついてしまい、怪我をさせる
✔興奮しすぎて犬同士の喧嘩になる
お互いが落ち着いた状態で交流できるように、飼い主がしっかりコントロールすることが大切です。
4.不安や緊張や恐怖を感じている
犬が散歩でハイテンションになる理由は、嬉しさだけではありません。実は、以下のような不安や緊張、恐怖が原因で興奮してしまうこともあります。
✔外の世界に慣れていない
✔他人や他犬が怖い
✔車や自転車の音が怖い
このような場合、犬のしっぽが下がっていたり、耳を伏せていたり、体を低くして歩いていないか観察してみましょう。
恐怖心から興奮していると、急に吠え出したり走り出したり、パニックになるなどの行動をとることがあり、思わぬ事故につながる可能性もあります。
犬によって、お散歩に慣れるまでの時間は異なります。社会化が不足している場合もあるため、無理をせず、犬が落ち着いて歩ける時間帯やルートを選び、安心して散歩ができるよう配慮してあげましょう。
まとめ
犬が散歩でハイテンションになる理由を4つ解説しました。
✔運動できることが嬉しい
✔寂しさや退屈から解放されて嬉しい
✔他人や他犬に会うことができて楽しい
✔不安や緊張や恐怖を感じている
筆者の愛犬も、散歩を始めたばかりのときは興奮気味です。しばらく歩くと落ち着きますが、ハイテンションなままだと「何かトラブルが起こるのでは?」と不安になることもあります。
散歩に出発する時に興奮しているようであれば、一度「待て」などのコマンドを入れてクールダウンしてから出発するようにしましょう。また、散歩中にグイグイ引っ張るときは、立ち止まってアイコンタクトを取り、犬が落ち着いてから歩き出すようにしましょう。「待て」をさせるのも有効です。
愛犬が安全に楽しく散歩できるよう、状況に応じた対策を心がけましょう。
(獣医師監修:葛野宗)