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そのまま水洗いは逆効果…。衣類の「泥汚れ」の正しい洗濯術【洗濯のプロが教える】

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そのまま水洗いは逆効果…。衣類の「泥汚れ」の正しい洗濯術【洗濯のプロが教える】

洗濯研究家の平島 利恵です。 「保育園のズボン、泥だらけ……」「サッカー帰りのユニフォーム、何回洗っても茶色いまま」、そんな悩み、ありませんか? 実はこの“泥汚れ”、普通の洗濯では落としにくい汚れなんです。今回は、その理由と、明日からできる簡単な対処法をご紹介します。

泥汚れが落ちにくい理由

泥汚れは、実は“砂の粒子”が繊維に入り込んだ汚れです。茶色いシミが残ってしまうのは、細かく砕けた砂の粒が繊維の奥に入り込み、洗っても取り除けないから。

よく「漂白剤を使っても全然落ちない……」という声を聞きますが、そもそも漂白剤は“色素汚れ”に働きかけるもの。砂自体を消すことはできません。だからこそ、繊維に入り込んだ泥の粒子を“物理的にもみ出す”作業が必要になります。

このとき活躍するのが「洗剤」です。
正しく洗濯することで、

・繊維に入り込むのを防ぐ

・入り込んだ粒子を浮かせて落とす

この2つが期待できます。

【NG】水で流して洗濯機にポン!

泥だらけの服を、軽く水で流してそのまま洗濯機へ……
これ、実はやってはいけないNG行動です。

水をかけることで泥がさらに砕けて細かくなり、繊維の奥にどんどん入り込み、茶色いシミが残る原因に。

泥汚れを落とす3ステップ

「もみ洗いって正直めんどう……」という方には、ほったらかしでOKの“つけ置き洗い”で簡単ケアがおすすめです。皮脂・汗汚れと一緒に泥の粒子を浮かせて落とせば、仕上がりはぐんと変わります。

STEP1:よく乾かして、はたく

まずは、泥がついた服を乾かします。乾いたあと、手やブラシでやさしく泥をはたき落としましょう。
※強くはたくと繊維に押し込まれる恐れがあるので注意!

STEP2:汚れに洗剤を塗布

泥がひどい部分には、直接洗剤を塗ります。ゴシゴシこすらず、ブラシでトントンと叩くように。

STEP3:お湯+洗剤でつけ置き

40℃程度のお湯に、アルカリ性粉末洗剤をしっかり溶かし、衣類を1時間~一晩つけ置きします。その後、軽くもみ洗いして、通常通り洗濯機へ。

洗濯機で時短したい時は……

「やっぱり手洗いはちょっと手間……」という方は、つけ置きの後に洗濯機で仕上げましょう。ただし、以下の4つのポイントを意識してください。

・衣類量は少なめに(水流の力をしっかり働かせるため)

・洗浄力の高い、アルカリ性粉末洗剤を使用

・洗い時間は11分以上に設定

・すすぎは必ず2回以上、汚れがひどい時は「注水すすぎ」モードを活用

洗濯機に「泥汚れコース」がある場合は、積極的に活用してください。

泥だらけの野球ユニフォームも、ここまで落ちる!

「実際にどれくらい落ちるの?」と気になる方は、こちらの動画もぜひ参考にしてみてください。


泥汚れは“粒子をどう落とすか”が鍵。ちょっとした前処理と洗い方の工夫で、子どもたちの服もスッキリ清潔に保てます。この夏、思いっきり遊ぶためにも、正しいお手入れで泥汚れに備えましょう!

平島利恵/洗濯研究家

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