セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・森下翔太が12球団トップ！広島・坂倉将吾、ヤクルト赤羽由紘も大暴れ
12打数8安打、wRAA4.5の森下翔太
プロ野球の後半戦がスタートし、セ・リーグは巨人と阪神が3連勝。巨人は都合5連勝で貯金を11に増やし、首位固めへ着々と歩を進めている。逆にDeNAと中日は3連敗スタート。オールスター明けは明暗がクッキリと分かれる形となった。
SPAIAでは7月26日から28日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA4.5をマークしたのは阪神・森下翔太。3試合で12打数8安打、1本塁打、6打点と絶好調だ。26日の中日戦では7号3ランを放ち、27、28日は2試合連続猛打賞で3連勝スタートに貢献した。
不振のため6日に登録抹消されたが、二軍で再調整し、19日に一軍復帰してからはグングン調子を上げている。今季は主軸の不振でチームも苦しんできたが、佐藤輝明も調子を上げており、後半戦3試合で計16得点と上昇カーブを描いている。
巨人の新助っ人モンテスいきなり活躍
1勝2敗だった2位・広島は坂倉将吾が調子を上げてきた。28日のヤクルト戦で5号ソロを含む2安打3打点をマークするなど11打数7安打で、チームトップのwRAA4.0。捕手と一塁の併用で守備の負担も小さくないが、攻守でチームに貢献している。
ヤクルトは2勝1敗で5位浮上。4年目の赤羽由紘が28日の広島戦で2号2ランを含む4打数4安打と大暴れした。3試合合計でも7打数5安打でwRAA3.4。長岡秀樹との1・2番コンビが機能すれば面白い存在となりそうだ。
巨人は新助っ人のココ・モンテスが26日に昇格していきなり活躍している。27日のDeNA戦では3安打猛打賞で勝利に貢献するなど10打数5安打2打点で、チームトップのwRAA2.3。主力に疲れが出てくる夏場で大きな戦力の上積みとなっている。
中日は加藤匠馬、DeNAは宮﨑敏郎がチームトップ
中日は加藤匠馬が7打数4安打で、wRAA1.2だった。捕手として木下拓哉と併用されながらバットでも貢献。10年目の32歳が元気だ。
3連敗のDeNAは宮﨑敏郎がチームトップだったが、wRAAは1.0と高い数値ではない。宮﨑自身は3試合で10打数3安打だったものの、28日は巨人・菅野智之に3年ぶりの完封を許した。リーグトップのチーム打率.253を誇る打線が湿っているのは気掛かりだ。
前半戦終了時点では首位から最下位まで9.5差と混戦だったが、後半戦最初の3試合が終わった時点で11差に拡大。このまま巨人が抜け出すのか、まだまだ混戦が続くのか、ここから暑い夏場が勝負の分かれ目となりそうだ。
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記事：SPAIA編集部
