久能山東照宮夜間特別拝観「光彩-IRODORI」9月23日から12月7日まで開催!秋の夜長のおでかけに
今年は「光彩-IRODORI」がテーマ
徳川家康公をお祀りする「久能山東照宮」では、毎年秋に夜間特別拝観が開催されます。今年は、9月23日から開催され、日中では見られない夜の幻想的な姿が見られます。
毎年ライトアップのテーマが変わり、今年のテーマは「光彩-IRODORI」。色とりどりの灯りが夜の久能山東照宮を照らします。
さらに今年は灯りに“動き”があるところが特徴です。鳥居や石垣、境内の木々にもきらめく灯りや波のような灯りなど動く灯りが仕掛けられ、いたるところに見どころが満載です。
境内の見どころ
境内には100個以上の灯りがともされ、その灯りは主に折り紙を基にしたシェードで包まれています。ぼんぼりのような灯りで、入口から順路を照らしてくれます。
入口から楼門を抜けると、神聖な雰囲気が漂い、石段と鳥居の先の灯りで荘厳さを増した唐門と国宝の御社殿まで一望できます。まるで家康公が待っているのではと思うほど、御社殿まで導くように灯りがともされている姿は、幻想的で圧巻です。
日中は御社殿へ上がる階段は使用できませんが、夜間特別拝観では階段を上がることができるので、ぜひこの時しか見られない階段からの景色もお楽しみくださいね。
御社殿の奥へ進むと、また雰囲気の違うライトアップが施された神廟に向かう階段があります。ここでは、波のように動く灯りが神廟へ導きます。その水色の灯りの中は、まるで水の中のようで、心身ともに清らかな気分にさせてくれます。
帰りは御社殿の階段を使用せず、通常ルートの階段を下りると今回の作品の象徴である、大きな葵の御門があります。紐を手作業で結ぶという職人技!近くで見るとその緻密さがわかります。
他にも所々に灯りは点在し、行きだけでなく、帰る方向でないと見えない灯りもあるので、行きも帰りも見落とさないようゆっくり見て回ってくださいね。
手がけたのはライトアップアーティスト「YuRuMaru」
今回ライトアップを手掛けたのは、ライトアップアーティストとして国内外で活躍する船木傑さんと角理恵さんの二人からなるユニット「YuRuMaru」。日本の世界文化遺産の神社やお城などのライトアップを手掛け、静岡県での開催は今回が初めてです。
アーティスト名に込められた思い…、灯りを見て心が「緩まる」ように久能山東照宮、周りの自然と融合した灯りが参拝者を迎えてくれます。
折り紙に包まれた灯りや、星空やほたる、海、オーロラなどいたるところに自然をイメージした灯りが夜を彩っています。
夜間特別拝観でしか手に入らない限定御朱印も
夜間特別拝観実施日しか手に入らない限定御朱印が、クリアファイル付きで1,000円で、社務所で受けられます。今年の灯りがデザインされた御朱印を、参拝記念にお忘れなく。
チケットと拝観期間
夜間特別拝観は9月23日から12月7日までの、9・10月は土・日曜と祝日、11・12月は金・土・日曜と祝日に開催されます。チケットは1日800名限定で、「ロープウェイ往復」と「久能山東照宮拝観」のセット券を販売。お得な前売り券と当日券とあります。詳しくはホームページをご確認ください。
夜の幻想的な世界に誘われて、秋の夜長を久能山東照宮夜間拝観で過ごしてみてはいかがでしょうか。静寂に包まれた久能山東照宮で、鈴虫の声を聞きながら、揺らぐ灯りと月を見て秋の夜長を味わう筆者でした。
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■国宝 久能山東照宮 夜間特別拝観 光彩-IRODORI-
場所:静岡県静岡市駿河区根古屋390
開催日:9月23日~12月7日(9・10月は土・日曜と祝日、11・12月は金・土・日曜と祝日)
時間:18:00~21:00(最終入場20:00)
問い合わせ:054-334-2026