【リアル給与明細】36歳、事務職。子どもの出費が続く……。夫婦の財布は別で大丈夫?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【36歳 技術事務】
【リアル給与明細】36歳、技術事務職の場合
プロフィール
36歳、女性
製造業の技術事務職
▼現状
仕事内容は、CADオペレータ。
労働時間は月140時間(時短勤務)、残業はなし。
ボーナスは70万円程度。
【相談内容】物価高に加え子どもの出費も増えてきたため、今のお給料では不安です。夫婦別財布で、夫はしっかり貯金ができています。このまま貯金は夫に任せ、私のお給料で生活費・子ども費をやりくりし続けて大丈夫でしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、物価高もあるなか、お子さんも増え、今のお給料では足りないと感じているのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約217万円になります。
一方、求人ボックスの調査によると、CADオペレータの平均年収は約434万円です。(※2024年10月時点)
*……参考:求人ボックス「給料ナビ」
質問者さんのお給料は、時短勤務であることを加味しても平均よりも低めの水準と言えそうです。
夫婦別財布が子育て世帯に不向きな理由とは
質問者さんは、夫婦別財布で家計を管理し続けるべきか悩んでいるのですね。
子育て世帯での家計管理における課題と、効率的な管理方法をご紹介します。
夫婦別財布は子育て世帯には向かない
夫婦別財布は、子どもがいない場合やどちらかが高収入の場合には成り立つこともありますが、一般的には子育て中は多くの手間とお金がかかるため不向きといわれています。
子どもの世話をする側は収入が減ることが多く、稼いでいる側の立場が強くなりがちです。
このような状況では、対等な夫婦関係を築くのが難しくなることがあります。
家族全体の収支を把握することが重要
家計管理を成功させるには、家族全体の収支を把握することが不可欠です。
質問者さんが生活費や子ども費をしっかり管理していても、ご主人の収入や支出が不透明では将来の計画を立てるのが難しくなります。
リスクに備えるために家計管理を共有する
家計を共有することで、離婚や病気といった万が一のリスクにも備えられます。
家計が分かれていると緊急時にどの資金を使うかが不明確になり、家族全体に負担がかかるおそれも。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・夫婦別財布は、子育て世帯には向きません。家族全体の収支を把握して将来設計を進めるとともに、万が一のリスクにも備えましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。