特別な日はステーキ弁当にしよう!固くならないコツや盛り付け方も伝授
冷めると固い……を解決!ジューシーステーキ弁当を作ろう
焼きたてはやわらかくてジューシーなステーキですが、冷めると固くなっておいしさが半減してしまうのが難点。せっかく奮発してステーキ弁当を作ったのに、食べるときに固くなっていると悲しいですよね。
ご紹介するステーキ弁当のレシピは、身近な調味料で簡単に作れて、冷めても固くならないのが特徴です。時間が経ってもやわらかさを保つコツとポイントを参考にして作ってみましょう。
お弁当用のステーキに最適な部位は?
ステーキ弁当に適しているのは脂身の少ない部位です。牛もも肉やランプ肉、牛ヒレ肉など脂身が少なくきめ細かい肉質の部位を使うと、冷めても固くなりにくいですよ。
牛肉の脂は溶ける温度が高く、冷めると固まって舌触りが悪くなり、食感も固くなってしまいます。脂身が多いサーロインやロースは避け、ほどよい脂身が細かく入っている赤身肉を選びましょう。
特別な日に最適!絶対に喜ばれるステーキ弁当レシピ
調理時間:40分
冷めてもやわらかくてジューシーなステーキ弁当のレシピです。やや甘めのしょうゆ風味のたれでごはんがすすみます。特別な日にぴったりな華やかさを演出するため、彩り豊かな野菜のソテーを添えるのがポイントです。
野菜の種類はアレンジ可能ですが、赤黄緑の野菜を計3種類以上入れるのがおすすめ。れんこんや玉ねぎ、さつまいもなど色の薄い野菜も合います。野菜をたくさん添えて豪華な雰囲気を演出しましょう。
材料(1人分)
牛ステーキ肉(ランプかもも):1枚(約100g)
調味液
しょうゆ:大さじ1杯
酒:大さじ1杯
みりん:大さじ2杯
たれ用
水溶き片栗粉:片栗粉:小さじ1/2杯、水:大さじ1杯
ごはん:約200g
付け合わせ
お好みの野菜(パプリカ、アスパラガス、じゃがいもなど):適量
オリーブオイル:適量
トッピング
大葉:3~4枚
コツ・ポイント
筋が入っている場合は包丁の先で切っておく
調味液に30分ほど浸けて水分を含ませる
ステーキ肉にオリーブオイルをまぶしてから火にかける
中火で両面をしっかり焼いて完全に火を通す
下ごしらえ
大葉は2~3枚を刻み、1枚はそのまま残しておく
作り方
牛ステーキ肉を調味液に浸ける
筋(赤身と脂肪の境目)が入っている場合は、2~3cm間隔に包丁の刃先で刺して筋切りし、焼き縮みを防ぎます。しょうゆ、酒、みりんを合わせ、調理用袋にステーキ肉と一緒に入れて30分ほど浸けます。
野菜ソテーを作る
野菜を食べやすい大きさに切ります。じゃがいもはくし切り、かぼちゃは薄切り、にんじんは斜め薄切り、パプリカやピーマンは長さをそろえて大きめのひと口大、アスパラガスは3~4等分に切ります。
じゃがいもやかぼちゃ、にんじんなど火が通りにくい根菜は、耐熱容器に入れて大さじ1杯の水を加えて電子レンジで加熱します。根菜100gにつき電子レンジ600Wで1分半が目安です。串が刺さるやわらかさになれば十分です。
フライパンにオリーブオイルを多めにひき、野菜を焼きます。焼き色がついた野菜はどんどん皿に取り出していき、塩(分量外)を適量ふっておきます。
ステーキ肉表面の調味液を拭く
ステーキ肉を取り出し、キッチンペーパーで表面の調味液を拭きます。表面を拭くことでカリッと香ばしく焼けます。調味液はたれとして活用するため捨てずに取っておきます。
オリーブオイルをまぶす
火をつけずにフライパンにステーキ肉を入れ、オリーブオイルをかけて両面にまぶします。最初にオリーブオイルでコーティングすると肉汁が逃げにくく、ジューシーに焼き上がります。
両面を焼く
中火にかけて動かさずに焼きます。3分ほど焼いてこんがり焼き色がついたら返し、さらに2分半ほど焼きます。焦げそうな場合は弱めの中火にします。計5分以上焼いたら、串を刺して透明な肉汁が出てくるのを確認します。必ずしっかり火を通してください。
たれを作る
ステーキ肉を浸けた調味液と水溶き片栗粉をフライパンに入れて、絶えず混ぜながら中火にかけます。しっかり煮立たせてとろみがついたら火を止めます。とろみが強く糊状になってしまう場合は水(分量外)を少量ずつ足します。
盛り付ける
弁当箱にごはんを詰め、切っていない大葉で仕切りをして野菜を盛り付けます。ごはんの上に刻み大葉を散らしてたれの1/3~1/2量をかけ、食べやすい大きさに切ったステーキをのせて完成です。お好みで、空いている場所に残りの刻み大葉や薄切りレモン(分量外)を添え、お好みで粗挽き黒こしょう(分量外)をかけます。
※たれはすべて使わなくても問題ありません。たれが足りるか心配な場合は、蓋付きの別容器にたれを詰めて弁当箱に入れてください。
きれいに盛り付けるコツ
ステーキは約1.5cmにカットして並べる
ステーキは約1.5cm幅に切って盛り付けましょう。細かく切ると豪華な雰囲気が損なわれ、大きく切ると食べにくいため、食べやすく見映えもする約1.5cm幅に切ります。熱いうちに切ると肉汁が流れ出してしまうため、必ず粗熱が取れてから切るようにしてください。やや斜めに切って少しずらしながら盛り付ける方法もおすすめです。
野菜は固くて大きいものから順番に並べる
野菜を詰めるときのポイントは、固めで大きい野菜を奥から順に並べ、同じ色の野菜が隣り合わないように意識すること。やや斜めに立てかけるようにして並べるときれいに見えます。形に個性があるアスパラガスの穂先やヤングコーン、れんこんなどの野菜を使う場合は、形が見えるよう最後にトッピングしましょう。
ステーキにたれを薄く塗って照りを出す
仕上げにステーキの表面にたれを塗って、おいしそうな照りを出し、乾燥を防ぐのもコツです。時間が経つとステーキが乾燥して表面がパサついてしまいますが、とろみのあるたれを塗っておくとしっとりジューシーな舌触りを楽しめます。たれが多すぎると照り焼き風になってしまうため、ヘラで薄く塗り広げてください。
ステーキに合うお弁当おかずは?
野菜ソテーのほか、さっぱり食べられる野菜のマリネやピクルスも合います。野菜を数種類用意するのがむずかしければ、ブロッコリーやトマトなど、色の濃いの野菜を1種類添えるだけでも彩りが良くなりますよ。
ボリューム満点のステーキ弁当を作りたい場合は、スパゲッティやグラタンを付け合わせましょう。ひと口サイズのナポリタンやマカロニグラタンが入っていると、より豪華な雰囲気が演出できます。和テイストの渋いステーキ弁当を目指すのであれば、卵焼きやきんぴらごぼうがぴったりです。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
よくある質問
調味料に浸けた牛肉は保存できますか?
冷蔵で1日保存できます。30分以上浸ける場合は当日中に調理する場合でも、必ず冷蔵庫で保存してください。
牛肉は冷凍保存したものでもよいですか?
冷凍保存した牛肉でも作れます。凍っているまま調味液に浸けて冷蔵庫で半日ほどかけて自然解凍し、同様の作り方で調理してください。凍ったまま焼くのは避けましょう。
ステーキは豚肉や鶏肉でもやわらかく作れますか?
豚肉や鶏肉でもやわらかく作れます。豚肉は脂身の少ない豚ヒレ肉や豚ロース肉、鶏肉は身がやわらかい鶏もも肉がおすすめです。牛肉より火が通りにくいためじっくり焼いて火を通し、串を刺して透明な肉汁が出てくることを確認してください。焼き色が濃くなる場合は蓋をして蒸し焼きにしましょう。
特別な日には固くならないステーキ弁当を作りましょう
ステーキ弁当は見栄えがして簡単に作れるのが魅力です。ステーキ肉を浸けている間に付け合わせのおかずを作り、肉を焼いて盛り付けるだけなので、比較的手間がかかりません。特別な日には、固くならない部位を選んで作り方のコツをおさえ、冷めてもジューシーでやわらかいステーキ弁当を作りましょう。
ライター:Uli(webライター)