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【節電】本当に電気代ゼロ!? 自家発電する扇風機『ソーラーパワーリビングファンAEF-900R』を試してみた

特選街web

扇風機を使っていますか? 筆者は1年中使っています。理由は部屋の空気を動かしたいから。涼を取るためではないので、サーキュレーター的な使用法です。そして、できることなら1年365日24時間動作させたい。そんな筆者が自家発電する『ソーラーパワーリビングファン AEF-900R』を試してみました。

電気代は高いが家電は動かしたい

電気代のかからない扇風機なら環境にも、懐にも優しい

大きく「AEF-900R」と明記された「ソーラーパワーリビングファン AEF-900R」の外箱。大きさに比べて重くはありません

ちょっとイヤになるくらい、なんでも高いですよね。電気代に冷暖房費。節約の難しい基本的なエネルギーの価格が上がっているので、どうしていいのか、わかりません。

筆者は、部屋の空気が淀むのが嫌いなので、1年365日24時間、扇風機やサーキュレーターを動作させていたいタイプです。特にきれい好きというわけではないのですが、空気の淀んだ部屋で1日中仕事をするのがイヤなのです。

自家発電する扇風機「ソーラーパワーリビングファン AEF-900R」のパッケージに入っていた全パーツ。これを組み上げていきます

結果、筆者の家では複数台の扇風機がつけっぱなしの状態でした。しかし、最近のエネルギー高=電気代の高騰で、さすがに24時間つけっぱなしは控えるように妻から勧告されたのです。というか、不在の部屋の扇風機をつけっぱなしにしておくと、家に戻ると電源が切られている強制執行が行われています。

妻の言い分はもっともですし、電気代的にも、環境問題的にも彼女が正しいのはいうまでもありません。でも、部屋の空気を常に循環させていたいのです。そんな筆者がみつけたのが、アピックスインターナショナルが手がける「人と地球を想う」新しいライフスタイルブランド「ENEMATE(エネメイト)」が1月末からクラウドファンディング「Makuake」で先行発売した、コードレス自家発電する扇風機『ソーラーパワーリビングファン AEF-900R』です。

Makuakeで目標金額の794%を達成!

4月下旬から一般販売が開始された「ソーラーパワーリビングファン AEF-900R」

ソーラーパネルを組み合わされたベース部分の上にファン部分を組み上げていくイメージで部品を取り付けていきます

Makuakeでのクラウドファンディングのタイミングには乗り遅れた筆者ですが、4月下旬からの一般販売のタイミングで「ソーラーパワーリビングファン AEF-900R」(以下「ソーラーパワーリビングファン」)を入手、その性能を試す機会に恵まれました。なお、販売価格は税込35,200円です。

「ソーラーパワーリビングファン」の大きさは約345×310×880mm、重さは約3.7kgなので、一般的な据え置き型のリビングファンといったところです。普通の扇風機と大きく異なる部分は、台座の部分にソーラーパネルとDC3.7V 10,000mAhのリチウムイオン充電池が一体となった発電充電ユニットが搭載されていることです。

とはいえ、台座と一体化するデザインに仕上がっているので、台座部分の表面がソーラーパネルになっていることに気が付く人はいても、これが分離するとは多くの人が思わないでしょう。実は発電充電ユニットは取り外し可能で、単体での太陽光充電やUSB Type-C出力コネクタからスマートフォンなどへの電源供給も可能です。

組み立てに必要な工具はドライバー1本なので、誰でも簡単に組み立てることができると思います。普通の扇風機とほとんど違いはありません

また発電充電ユニットを本体から外しても、本体にUSBで電源供給を行うと、そのまま扇風機として使用可能な構造になっています。この点は筆者は非常に秀逸だと感じています。詳細は後述。充電池への充電時間は、付属のACアダプターとUSBケーブルを使用するとフル充電まで約6.5時間、太陽光では日射条件や周囲の温度、季節に大きく影響を受けますが目安として約20時間となっています。

発電充電機能に目を奪われがちですが、扇風機としての基本性能は、付属のリモコンとファンの後ろの部分でのタッチ操作で、電源のオン・オフ、風量の8段階調整、オフタイマー設定(1〜8時間、1時間単位)、首振り機能左右に約100度の自動首振りが設定できます。扇風機としても十分な性能が確保されているといえるでしょう。

なお、バッテリーをフル充電した状態で風量「8」(最大)+首振りで約5時間の連続使用が可能だというので、バッテリーのみでも十分実用的な性能を発揮してくれることが期待できます。

出窓に設置したら電気代ゼロになるのか?

風量「2」、首振りなしで実際に試してみた

「ソーラーパワーリビングファン」の操作はファンの後ろにある操作部と写真のリモコンの両方で行うことができます。操作性はリモコンのほうが高い印象

ひどい言い方かもしれませんが、筆者は「ソーラーパワーリビングファン」の太陽光充電に実はさほど期待していませんでした。これは「ソーラーパワーリビングファン」だけの問題ではありません。

我が家のリビングでもっとも日当たりのよい場所は出窓の出っ張った部分なのですが、北海道千歳市にある我が家のガラスは防寒・防音に配慮された断熱仕様の2重ガラスです。諸説あるようですが、断熱仕様の2重ガラス越しだと60%以上発電効率が低下するといわれています。

すなわち、実際にテストを行う前から、60%以上発電効率が落ちる環境での検証になってしまうということです。ただし、筆者は涼を得るために「ソーラーパワーリビングファン」を設置するのではなく、常に空気を動かすために使いたいので、風量は弱くても問題ありません。というか、24時間動かすので音が気にならない強さ・風量「2」、節電のため首振り機能はオフとして実験しました。

風量や運転設定などは本体ポールの表示部で確認することができます。この表示部がリモコン受信部も兼ねています

朝起きてカーテンを開けている時間帯は充電しながら駆動させ、日が沈んでカーテンを閉めた時間帯は昼間に充電した電気で駆動できるかをテストしました。なお、充電と送風運転を同時に行うと風量「6〜8」では充電が停止するので注意が必要です。

一度USBからの電源供給でバッテリーをフル充電。その後、朝から出窓で太陽の光を受けながら運転しているときはほとんどバッテリーは減りません。夕方カーテンを閉めると、そこから充電はできなくなるのですが、翌朝24時間後までは、天気が曇りなどでもバッテリーだけで駆動してくれました。その後は天候などによる差はありますが、だいたい午前中には扇風機が止まってしまうので、だいたい30時間くらいはバッテリーと太陽光発電だけで駆動するようです。

太陽光発電のできない時間帯の使用を減らせば、もっと長い間駆動できるでしょう。おそらく、せめて寝ている間だけは、「ソーラーパワーリビングファン」をオフにすれば、2日程度は発電とバッテリーだけで駆動できそうです。

非常時やアウトドアでの活躍に期待

発電充電ユニットが単独で使え、USB給電なのは非常にいい

我が家の出窓で太陽光を受けて充電を行う「ソーラーパワーリビングファン」のソーラーパネル部分。取り外しができるのも大きな特徴です

自宅で出窓に置いておけば、単独での永久機関のようにならないかと期待しましたが、さすがに、そこまでの発電能力はありませんでした。しかし、現実問題としては、USBからの電源供給と併用しても、かなり電気代を抑えることができそうです。

それ以上に、筆者が「ソーラーパワーリビングファン」が秀逸だと感じたのは、発電充電ユニットが本体から取り外しても単独で太陽光充電が可能で蓄えた電気をスマートフォンなどに供給できることと、発電充電ユニットを外した本体もUSBからの給電を受ければ、単独で扇風機として機能することです。

取り外した発電充電ユニット部分の裏側。写真のようにスタンドが付いているので、太陽光がよく当たるように角度をつけて設置することもできます

その何が秀逸なの? と思われる方もいるかもしれませんが、例えば、筆者の家族の場合、キャンピングカーでのクルマ旅を楽しむことが多いのですが、この際に「ソーラーパワーリビングファン」を持っていけば、本体にはポータブル電源などからも簡単に電源が供給でき、車内でもとても使いやすい。DC5V 3Aの条件さえクリアできれば、モバイルバッテリーからさえ、電源供給が可能なわけです。

しかも発電充電ユニットは本体から簡単に外れて、単独で太陽光発電が可能なので、この発電充電ユニットだけをキャンピングカーから持ち出し、発電効率のよい直射日光の当たる外に設置することも可能になっています。

モバイルバッテリーとして使用する際のUSB Type-Cの電気出力コネクタ。となりに青く光っているのがバッテリー残量ランプです。満充電だと青いランプが4つ光ります

筆者は発電充電ユニットの裏面に設置されたスタンド部分に、旅行や自転車用のケーブルロックを取り付けて、屋外での充電を行っています。断熱仕様の2重窓で60%以上効率が落ち、UVカットガラス越しでも同じような効率低下を招く太陽光パネルによる充電を発電充電ユニットを独立させることで、より効率的に行うことができるようになっています。

また、発電充電ユニットの蓄えられた電気は「ソーラーパワーリビングファン」に供給するだけではなく、USB Type-Cの出力コネクタから各種デバイスへの供給が可能なので、アウトドアの際はもちろん、災害時にも非常に頼もしく感じます。

筆者は写真のようにカギを取り付けて、充電効率のよい屋外での充電を想定しています。災害時はもちろん、車中泊やアウトドアでも便利です

日本国内での普及率が8割を超えるという扇風機。完全に太陽光充電だけでは、駆動エネルギーをまかなえないにしても、多くの扇風機が「ソーラーパワーリビングファン」のようにソーラーパネルと通常電力のハイブリッドになるだけで、膨大なエネルギーの節約になるのでは? といった気持ちになる実用性と理想が両立した夢のある商品になっています。今年の暑さに備えて、扇風機を購入する予定なら「ソーラーパワーリビングファン」も選択肢の1つに考えてみてはどうでしょうか?

製品サンプル提供●アピックスインターナショナル

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