HAPPY CREATORS[インタビュー後編]届けたい想い、つながる未来への可能性「ハッピーを求めているすべての方に響くようなグループになれたら」
新アイドルグループ・HAPPY CREATORSに迫るデビューインタビュー企画の後編。結成からデビューライブまでを語った前編に続き、今回は、「きみのせいではっぴーです!」と「フレッフレってね」のMV撮影秘話、衣装やメンバーカラーに込めたこだわり、さらにデビューシングルへの想いとこれからの目標を深掘りした。笑顔で明かされた彼女たちの言葉には、“ハッピーを届ける”というコンセプトに込めた熱い決意が滲む。挑戦と成長を重ねる彼女たちの輝きが感じられるインタビューをお届けする。
撮影:河邉有実莉
編集協力:竹内伸一
みんな、気を張って撮影に臨んだんですけど、まさかの……(七瀬)
――「きみのせいではっぴーです!」のMV撮影はどうでしたか?
逢川:
初めてのMV撮影だったので……全員そう?
小鈴:
ほぼ全員初めて。
逢川:
楽しかったよね?
楠森:
楽しかった!
七瀬:
監督さんが、メンバーとほぼ一対一で“じゃあ、こういう表情してみようか”とか“その表情がいいから、ちょっと変えるわ”とか、すごく臨機応変に撮ってくださったんです。小さなスタジオにいろいろな背景を用意して、それをバックにメンバーそれぞれを撮影するっていう感じでした。
小鈴:
4人で1人ずつパートをつないでいくところがあるんですけど……1人が出てくるとその人をカメラが追って、ほかのメンバーと絡んでっていうのをくり返して、最後は4人が集まるんですけど、1カットで撮らなくちゃいけなくてけっこう苦戦しました(笑)。
夏目:
でも、出来上がりはむっちゃよかったよね。
小鈴:
すごくいい仕上がりになって、嬉しいです。いい想い出になりました(笑)。
夏目:
グリーンバックで撮ったところもあるんですけど、出来上がりを観たら“すごい! こんなふうになってるんだ!”って思ったよね。
一同:
(大きくうなずく)
小鈴:
あと、回ったよね。
夏目:
回った!
逢川:
台車に乗って、回りながら撮ったんです。
夏目:
私、ふざけ過ぎてボツだった(笑)。
一同:
ええっ~!(笑)
七瀬:
あと、“キラキラ”の中をしゅりちゃんが走っていくっていうシーンがあるんですけど、“これ、時間がないから1発勝負だよ”って言われて。
楠森:
“掃除にも時間がかかるんで”って言われました。
夏目:
1発でウマくできるように“せーの”でキラキラを投げるの、何回も練習したよね。
七瀬:
みんな、気を張って撮影に臨んだんですけど、そうしたら、まさかのカメラマンさんがRECを押し忘れてて(笑)。
一同:
はははは(大爆笑)。
七瀬:
結局もう1回撮り直しました(笑)。
小鈴:
キラキラ、急いでかき集めました(笑)。
七瀬:
最後の最後に、すごいオチが待ってました(笑)。
楠森:
“私の走りですべてが決まる”って気合いを入れてやったのに(笑)。
小鈴:
でもそのシーン、むっちゃいい映像になっていました。
楠森:
あと、監督さん、すごい褒め上手だったよね。
一同:
(うなずく)
楠森:
すごく褒めてくれるので、ノリノリでできました(笑)。
――撮影現場はすごくハッピーだったと。もう1曲「フレッフレってね」のMVは、ストーリー仕立てで見応えがありますね。
小鈴:
“演技”って感じでした(笑)。
楠森:
映画みたいだよね。
――学校でロケをしたんですか?
逢川:
体育館で撮影しました。
楠森:
体育館に芝生があるんです。
七瀬:
撮影は2日間だったんですけど、学校でのシーンは朝早くから始めて、1日かけて撮影しました。
夏目:
“陽が落ちるまでに”って言われて、最後頑張ったよね。
小鈴:
ちょっとエモいシーンを夕方に撮ったんです。映画みたいなワンシーンになっていると思います。
ライブの直前まで直してくださったり、細部までこだわり抜いて作ってくださったので、気に入っています(小鈴)
――ステッカーを貼るシーンがいいですよね。
小鈴:
“ステッカーを貼ったらハッピーになる”っていうの、いいですよね!
橘:
ストーリー的には、内気で前に出られない子がいて、その子がステッカーを貼られることで前向きになれて、今度はその子がいろいろな人を元気にしていくっていう内容なんです。撮影の時は、カメラは1台なんですけど、鏡を使うことで画角に入っていない部分を映すっていう技法も使って。走っていったら、反対側から現れるみたいな映像になるんですよ。それをウマくストーリーにつなげていて、“すごいなあ”って思いました(笑)。
七瀬:
「きみのせいではっぴーです!」は表情だけのカットがあんまりなかったんですけど、「フレッフレってね」は2日目に表情だけのカットを1人ずつ撮ったんです。すごいニコニコの楽しい表情をしてみたり、カッコいい表情を作ってみたり、寂しそうな表情をしてみたり。そういう表情作りも初めてやったので、表情管理の勉強になりました(笑)。
楠森:
そうだよね!
七瀬:
“こんな表情できるんだ!?”って、自分でも新しい発見がありました。
――デビューライブの前にいい訓練になりましたね(笑)。松本さんはMV撮影で印象に残っていることはありますか?
松本:
2回目の撮影だったので、メンバーと仲よくなって、いっぱい動画を撮ったりオフショを撮ったりして、楽しかったです。
楠森:
演技もしたよね。
松本:
うん。
夏目:
全然緊張してなかったよね?
松本:
そんなにしなかった。
逢川:
デビューライブの時も“全然緊張していません”って言うんですよ。
夏目:
私が緊張し過ぎて“もう無理~!”って言ったら、私の肩を叩きながら“大丈夫だよ~”って元気づけてくれました。“大丈夫だよ、楽しもう!”って(笑)。
逢川:
(松本が)1番肝がすわってるんです。
――松本さんは、緊張しないタイプなんですか?
松本:
すごく緊張します(笑)。
楠森:
ホントに?
松本:
でもライブはそんなに緊張しなかった。
――どういう時に緊張するんですか?
松本:
どうなんでしょう?(笑)
夏目:
どうなんでしょう?(笑)
一同:
はははは(爆笑)。
楠森:
撮影とかは? それもあんまり緊張しない?
松本:
うん。
夏目:
じゃあ、今までの活動の中で、1番緊張したのは何?
松本:
1番、なんだろう……最初にみんなと話すのは1番緊張しました(笑)。
逢川:
そこなんだ(笑)。
一同:
はははは(爆笑)。
――衣装もすごく個性的だと思うのですが、ポイントを教えてもらえますか?
夏目:
名前が入ってます!
橘:
ワッペンが付いていて、そこに名前が入っているんです。
逢川:
いろいろな生地を何枚も使ってくださってて、すごく豪華な感じになっていると思います。
夏目:
肩がでかい!
七瀬:
ひざをついて写真を撮ったりすると、(ほかのメンバーの肩の部分が)顔に当たるよね(笑)。
夏目:
そうそうそう、めっちゃわかる!
一同:
はははは(爆笑)。
小鈴:
ライブの直前まで直してくださったり、細部までこだわり抜いて作ってくださったので、気に入っています。
――ライブを観ていて、ステージ映えする衣装だなと思いました。
小鈴:
そうなんですよ。
夏目:
「フレッフレってね」のMVとか、めっちゃすごくない? ジャンプするところで“ふわっふわっ”ってなって。
一同:
(大きくうなずく)
小鈴:
私は、メンカラの衣装を着るのが憧れでした!
夏目:
あ、私も!
逢川:
私、緑じゃなくてミントグリーンなんですよ。
――そこははっきりしておきたいと。
逢川:
ははは(笑)。衣装も緑じゃなくてミントグリーンの生地をちゃんと選んで作ってくださって。めっちゃ細かいなって思いました。
夏目:
最初から緑じゃなくてミントグリーンだったの?
逢川:
そうだよ。
橘:
そこはあいのこだわりだもんね。衣装さんもちゃんとくんでくれたんだ。
逢川:
たぶん。テレパシーが通じたんだと思う(笑)。
夏目:
ミントグリーンってどんな色?
逢川:
これ(ネイルを見せる)。
夏目:
今日、ミントグリーンをアピールするために用意してきたの?(笑)
逢川:
違うよ、友達がやってくれたの(笑)。
オリコンランキング上位とかも狙って頑張っていきたい(橘)
――ご自身のメンバーカラーについては、どう思っていますか?
逢川:
私はあんまり馴染みがない色だったので、“おお~”って感じでした(笑)。
一同:
ははは(笑)。
逢川:
“この色かあ”って思ったんですけど、実際に衣装をいただいたりとか、活動していく中で、ミントグリーンが1番好きな色になりました。
橘:
よかった! なんていうか顔つきっていうんですかね……。
楠森:
顔つき!?
夏目:
“青顔”とかってあるの?(笑)
一同:
ははは(笑)。
橘:
いや、メンバーのキャラクターに合っているというか……最初に顔合わせをした時に、メンバーカラーもそこで発表されたんです。パワポの資料を作ってくださって、プレゼンするみたいに“次はこの方!”って感じで発表されて。みんなでそれをスクリーンで観たんです。
小鈴:
“自分は何色なんだろう”ってドキドキしながら観てました(笑)。
七瀬:
“初めて知る自分”みたいな感じで、なんだか不思議だった。
逢川:
サプライズだったよね。
夏目:
でも、みんな“っぽい”って思ったよ。
小鈴:
わかる!
夏目:
初めましての時だったので、キャラクターとかよく知らないのに、パッと見て“っぽい”って思うってことは、本当に自分に似合っている色っていうことなのかな。
――みなさん、自分の担当カラーに最初からフィットしていたんですね。
逢川:
そうだと思います。
橘:
ミントグリーンって不思議じゃなかった? “緑じゃないのかな?”って。
逢川:
あ、“原色は嫌です”って言った! “何色にしても、濃い原色よりもパステルの方が合うと思うので、原色は嫌です”って、プロデューサーさんに伝えました(笑)。
橘:
それでミントグリーンなんだ(笑)。でも、確かに“ミントグリーン顔”かも。
逢川:
ミントグリーン顔!? あ、でもそうかも。
夏目:
あいちゃん、優しい! 今、折れてあげた(笑)。
逢川:
気づいた?
一同:
はははは(爆笑)。
小鈴:
この2人(小鈴と七瀬)は、以前も一緒にアイドルをやっていたんですけど、その時と色が変わらなくて。自分はこの色に定着しているんだなって思いました。
七瀬:
最初からしっくりきていたわけではなかったんですよ。最初にイメージしていた色とは違ったので。でも気づいたら彼女(小鈴)は紫の印象だし、私は黄色のイメージになってて(笑)。
小鈴:
今回も紫だったので、自分は紫っていう印象なんだなって思ったし、自分も好きな色になりました。
――デビューライブで発表されていましたが、デビューシングル「きみのせいではっぴーです!」のリリースも決定しました。CDのリリースについてはどう考えていますか?
小鈴:
私自身としてもCDのリリースが初めてなので、すごく嬉しいです。
七瀬:
「きみのせいではっぴーです!」を持って全国をまわらせていただくことになって、この曲はMVも作っていただきましたし、ハピクリを象徴する曲なので、ハピクリの魅力がこの曲から全国のみなさんに伝わるように、リリースイベントをまわっていきたいです。
一同:
(大きくうなずく)
七瀬:
それに、この曲はすっごく踊り込んでいるので、イベントではばっちり披露できると思います(笑)。“創造しようそうしよう”のイントネーションとかもすっごく練習したし、“ハピクリ”ってメンバーがそれぞれに言うパートも、みんな何度もやってみて、それぞれの個性が出るパートになったと思うので、“ハピクリってこういうグループだよ”っていうのをちゃんと伝えられるようにしたいです。
小鈴:
ファンのみなさんも、CDを聴き込んでもらって、一緒に踊ってもらえたらいいよね。
橘:
CDのリリースって、たくさんの方と出会うきっかけになると思うので、まずはHAPPY CREATORSというグループを知ってもらえるように頑張りたいです。それと、アイドルとして活動していく、音楽の仕事をしていくという部分では、オリコンランキング上位とかも狙って頑張っていきたいなという気持ちもあります。
ライブ会場に来てくださる方や、MVを観てくださる方を1人残らずハッピーにしたい(松本)
――では最後に、今後の目標と意気込みを聞かせてください。
楠森:
ハピクリのお話をいただいた時に、“Zeppツアーがやりたい”って最初に思い浮かんだんです。なので、まずはそれを実現させて、全国にハッピーを届けたいです。
松本:
ライブ会場に来てくださる方や、MVを観てくださる方を1人残らずハッピーにしたいです。
夏目:
私が個人的に考えていることなんですけど、私は“こうしたい”とか率先して引っ張っていくようなタイプではないんですけど、ハピクリには引っ張っていってくれるメンバーがたくさんいるんです。だから、どんなに大きな目標を立てても、ちゃんとがむしゃらについて行ける人になりたいです。それを頑張ります(笑)。
橘:
私もほかのメンバーも、このグループにかける想いがすごく強くて、HAPPY CREATORSというグループで大きくなりたいってすごく思っています。目指すところは大きくて、会場だったら日本武道館とかドームとか、それくらいの規模の会場に立てるような、国民的に愛されるアーティストになりたいです。ただ、“ああ、なんとなく知ってる”っていう人を増やすんじゃなくて、メンバーだったり、曲だったり、グループのことを愛してくれる人を日本中、世界中でたくさん増やしていくことが大事だと思います。それが目標です、ちょっと大雑把ですけど(笑)。
逢川:
オーディションでプロデューサーさんに最初に言ったことなんですけど、“やるからにはトップを目指したいです!”っていう話をしたんです。今あやちゃんが話したことと同じようなことかもしれないですけど、例えばテレビに出演したり、大きな会場でライブをしたり、そういうことの積み重ねで世界中の人に歌を届けられるような、愛されるアイドルグループになりたいです。ここまでメンバーと数ヵ月間過ごしてきましたけど、このメンバーとだったら、それが叶えられるって改めて実感しているので、その大きな目標を叶えたいです。
小鈴:
運営さんも大きなところを見据えて頑張ってくださっているので、私たちも上を目指して、ハピクリとして大きくなりたいです。まずはしゅりちゃんも言っていたように、Zeppを絶対に埋めたいです。そこからどんどん大きな会場でできるようになりたいと思っています。HAPPY CREATORSという名前を誰もが知っているような状態にしたいって思います!
七瀬:
私はアイドルがめっちゃ好きで、ライブをよく観に行くんです。先日、武道館に行ったんですけど、そこに立っていたアイドルさんが“武道館に立ったアイドルって、たくさんアイドルがいる中で1%しかいない”って言っていたんですよ。その言葉がすごく印象に残っていて。その1%に入るのって、すごく難しいことだとは思うんですけど、ハピクリに一生懸命だからこそ、頑張って1%に入りたいと思っています。武道館に立ちたいです。それと“世界中にハッピーを届ける”というコンセプトなので、まずは日本のみなさんに知ってもらえるように頑張って、いずれは世界中の方を、HAPPY CREATORSを通して“ハッピー”にしたいです。アイドルが好きな方だけが知っているのではなくて、音楽が好きな方だったりとか、ハッピーを求めているすべての方に響くようなグループになれたらなって思っています。