661日ぶりに死亡事故 高齢者運転に注意喚起も
あざみ野駅近くで8月25日、80代後半の男性が駐車場から出庫する際、操作を誤ってゲートバーを突き破って歩道に突っ込み、その場にいた70代の男性をはねて死亡させた。青葉区で交通死亡事故(※発生後24時間以内に死者が出た事故)が起きたのは2022年11月2日以来661日ぶり。高齢者が関係する交通事故件数は県内上位の青葉区。青葉警察署は改めて注意を呼び掛けている。
今年、同署管内で発生した交通事故は354件(8月末時点)で、神奈川県内54署のうち13番目に多い。そのうち、高齢者が絡む事故は137件と全体の6番目だ。
同署の杉山裕紀交通課長は「高齢化が進む中で高齢者の事故が増えることは仕方がない部分もある」としつつ、「運転に不安を感じる時があれば運転免許を返納してほしい」と話す。免許返納のタイミングとしては「車に知らない傷が増えた」「走行中にクラクションを鳴らされることが増えた」「横断歩道の歩行者に気付きにくくなった」などを挙げている。
杉山課長は高齢者に限らず、どの世代も事故防止に注意が必要だとして、「一時停止や制限速度の遵守はもちろん、飲酒運転は絶対にしないように」と話している。
9月21日に始まる「秋の全国交通安全運動」で同署は一層の注意喚起に取り組むとしている。