四日市商高ギターマンドリン部が協力、四日市で高校生主役の交通安全イベント
秋の交通安全運動が始まるのを前にした9月20日、三重県四日市市のショッピングセンター日永カヨーで「高校生と考える未来を守る交通安全」のイベントが開かれた。四日市商業高校のギターマンドリン部が協力し、透明感のある演奏には会場に集まった大勢の観客から拍手がわいた。
日永カヨーの1階中央広場には約100人の観客らが集まった。四日市南署の岡崎浩司署長が「残念ながら交通事故は増加傾向。みなさんがしっかりルールを守って、安全な交通社会をつくってほしい」とあいさつした。
ギタマンの部長、泉沙希さん(2年)が一日署長に就任した。岡崎署長から委嘱状やタスキを受け取り、部員全員で交通安全を呼びかける横幕を手にして記念撮影をした。
演奏は「青い山脈」「美空ひばりメドレー」とやや渋めの選曲。3年生が引退して1、2年生の10人になってスタートしたばかり。老人クラブの慰問をしていることや、買い物に来る客層も考えての選曲だという。どの曲にも大きな拍手が贈られ、アンコールでは「上を向いて歩こう」が演奏された。
演奏する部員たち
演奏の合間には、今回のイベントのきっかけをつくった四日市南署交通一課の富田みさ子さんと泉さんの事故防止トークセッションもあった。泉さんが高校生の立場で、自転車に乗る人、歩行者、将来なるであろうドライバーの立場になって、気をつけなければいけないことを挙げ、会場にも交通事故のない安全な社会づくりを呼びかけた。
交通安全のトークも大勢が耳を傾けた
富田さんの話では、4月に同校を訪ねて交通安全講話をしたとき、ギタマンのみなさんが協力を約束してくれて、イベントにつながったという。日永カヨーの玄関には警察広報犬の「豆助」も来て、部員たちが広報啓発物品を買い物客に配るのを見守った。秋の交通安全運動は9月21日から同30日まで。