昨年の覇者チンウェンが出場表明! 10月開催『東レPPO2025』に世界トップクラスの選手が続々参戦へ
女子テニスの国際大会『東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2025(東レPPO2025)』が10月18日(土)~26日(日)、東京の有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコートで開催される。第40回の記念となる本大会に、ビッグな4人の顔ぶれが出場する。
今回出場表明したのは、前回覇者で昨年のパリオリンピックの金メダリストでもある中国のジェン・チンウェン(鄭欽文)、東京オリンピック金メダリストのベリンダ・ベンチッチ(スイス)、現在世界ランキング19位のディアナ・シュナイダー(ロシア)、日本勢でグランドスラムで勝利するなど活躍を見せている内島萌夏。大会での奮闘が大いに期待される。
※現在世界ランキングは2025年9月8日付
ジェン・チンウェンは、178cmの長身を誇る22歳の伸び盛り。世界ランキングは現在9位ながら、今年に入り自己最高の4位も記録している。昨年のパリオリンピックでの活躍は記憶に新しく、オリンピックの長い歴史の中でも中国勢初のシングルス金メダリストという功績は、多くのファンを感動させた。
また、昨年は全豪オープンでも自身初となる決勝進出を果たした。現在ランキング1位のアリナ・サバレンカ(ベラルーシ)の前に力及ばず準優勝となったが、次代の女王の予感を感じさせた。今回の『東レPPO2025』では、大会連覇がかかるプレーにぜひ注目してほしい。
ベリンダ・ベンチッチは現在ランキング17位だが、2020年には自己最高の4位も記録している。2021年の東京オリンピックで金メダルに輝き、その実力を証明した。
昨年4月には第1子を出産し、半年後の10月に復帰。その後、わずか4ヵ月後の今年2月にはムバダラ・アブダビ・オープンで優勝を飾り、瞬く間に第一線に戻ってきた。彼女の復帰後初となる東レPPOテニスでのプレー姿は、今大会の見どころの一つになるだろう。
ディアナ・シュナイダーは、2004年4月2日生まれの21歳。170cmと決して身長には恵まれていないものの、2023年5月にプロ転向すると、2年目となる昨年にはシングルス4勝を果たし、ハード、クレー、芝という異なる3つのサーフェスで優勝という快挙を達成した。
今年度においても、その好調ぶりを維持し、8月のモンテレイ・オープンで優勝した。さらに、ダブルスでもランキング10位と、上位に付けている。WTAツアー決勝での勝率が高く、過去5回中4回で優勝を遂げている。今大会でも彼女の勝負強さは必見と言えそうだ。
内島萌夏は、現在ランキング93位。日本勢では14位の大坂なおみ、87位の伊藤あおいに次ぐ3番手だが、今年5月5日には47位という自己最高をマークしている。プロ転向後はさまざまな大会で経験を積み、56位で臨んだ今年4月のマドリード・オープン3回戦では、ジェシカ・ペグラ(米国、当時3位)を破るなど快進撃を遂げ、ベスト8進出を果たした。
また、全豪オープン、全米オープンでも格上相手に本戦で勝利の実績もある。とくに直近の全米オープン1回戦でのオルガ・ダニロビッチ(セルビア、当時39位)との3時間9分の激闘勝利は、大きな注目を集めた。着実に実績を残しており、日本テニス界の次世代を代表する選手として期待されている一人と言える。
『東レPPO2025』は、五輪金メダリストら世界トップクラスの選手を観られる絶好のチャンス。大会まで1ヵ月余りとなり、熱戦への期待は高まるばかりだ。