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【御城印】集めると家康の武将印がもらえる! 駿府城・浜松城・岡崎城・田中城がコラボ 

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徳川家康が住んでいた岡崎城、浜松城、田中城、駿府城の4つの城がコラボした御城印が10月4日に発売されました。4つの御城印のデザインはつながっていて、全て集めると、先着で2000枚限定の徳川家康の武将印がもらえます。 

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4つの御城印コンプリートでもらえる「徳川家康武将印」

10月4日発売 4城のコラボ御城印

10月4日に発売されたのは、家康が征夷大将軍になるまでに住んでいた4つのお城の「コラボ御城印」です。

4つの城とは、愛知・岡崎市の岡崎城、浜松市の浜松城、藤枝市の田中城、静岡市の駿府城です。

それぞれ300円で、2026年3月31日までの期間限定販売ですが、予定枚数に達すると期限より前に終了する可能性があります。

御城印のコレクターも、まだ集めたことのない人も必見の今回の企画について、駿府城公園の早川徹さんと小城裕さんに話を聞きました。

左)駿府城公園 管理責任者・早川徹さん 右)スタッフ・小城裕さん

駿府城公園 管理責任者・早川徹さん:
家康は75年の生涯の大半を静岡で過ごしています。2025年で長篠の戦から450年が経ち、改めて家康に注目が集まっています。駿府城で配布する家康の武将印は今回が初めてです 

家康が生まれた岡崎城の御朱印

現在の愛知県、三河国にあった岡崎城は、家康が生まれた城です。当時、まだ松平竹千代と名乗っていました。しかし幼い頃に在城したのはわずかでした。

また桶狭間の戦いで、今川義元が討たれた後にも岡崎城に戻って城主となっています。

岡崎城外観(画像提供:岡崎パブリックサービス)

駿府城公園・小城裕さん:
家康は桶狭間の戦いの後、一族との戦いの末、三河の地を統一しました。これを機に家康は徳川と名乗るようになったのです。家康が幼少期住んでいた頃の岡崎城は、大きな城でしたが天守閣はありませんでした。天守閣は家康が亡くなってから約1年後に完成し、家康はその姿を見ていません

岡崎城の御城印(画像提供:駿府城公園ランドマーク共同事業体)

4枚の御城印にはどれも、家康が生まれた時に、お城の上に竜が現れたという伝説にちなんで、竜が描かれています。また岡崎城の御朱印には幼名の竹千代にちなんで「竹」が描かれています。

岡崎城は1階から5階まで見学することができ、江戸時代の岡崎や城郭の資料が展示されています。御城印は、岡崎城ミュージアムショップで購入できます。

出世城と呼ばれる浜松城

岡崎城に住んだ後、織田信長の命令で、三河・遠江・駿河の3カ国の大名となり、浜松城に居を移します。それまで浜松城は引馬城という名でしたが、家康が拡張し、浜松城と改めました。

浜松城(画像提供:遠鉄アシスト)

駿府城公園・小城さん:
家康は浜松城の拡張でお堀を造り、戦国時代らしいお城となりました。天守閣は、家康の次の城主の代で造られたと伝わっています。浜松城の約16年間に、武田軍との戦いや本能寺の変など大きな出来事が起こっています。武田軍に勝ち、武功を上げていく家康にちなんで出世城とも呼ばれています

浜松城の御城印(画像提供:駿府城公園ランドマーク共同事業体)

武田軍に追われ、生き延びた家康が過ごした浜松城。かつての遠江の地には、敗北から立ち上がっていく家康の逸話がたくさん残っています。

浜松城は天守閣と天守門が見学できます。御城印は、見学有料エリアの売店で購入できます。

鷹狩の別邸であった田中城

駿府城公園の小城さんによると、駿府城ができあがるまでの数カ月間住んでいたのが、藤枝市にある田中城でした。また田中城は家康が鷹狩りの際に泊まる城としても使われていたそうです。

元々は今川家の家臣のお城でしたが、一時期武田軍の支配下となり、田中城と名付けられました。

田中城入口(画像提供:藤枝市)

駿府城公園・小城さん:
家康はタイの天ぷらを食べて駿府城で亡くなったという説がありますが、この天ぷらを食べた場所が田中城だと言われています。またこのお城はかつて武田軍のお城であったため、武田のお城の名残と言われる「三日月堀」が今でも見られます。

田中城の御城印

田中城には他の3城のように天守閣はなく、現在は田中城下屋敷に移築・復元されたいくつかの建物が点在しています。草花に囲まれ情緒ある雰囲気が、家康が束の間の休息の地であったことをうかがわせます。

御城印は、田中城受付で購入できます。

家康が人生で3度過ごした駿府城

現在駿府城公園がある場所には、かつて今川家の館がありました。竹千代は人質として8歳の時から19歳まで駿府に滞在しました。

その後5カ国の大名になった時と、大御所となって隠居の地に選んだ時の計3回、駿府城に住んでいます。

大名として居城した際に駿府城と名を改め、二ノ丸まで拡張。大御所となり隠居の地として選んだ際に、三ノ丸まで拡張しました。

駿府城の巽櫓

駿府城公園・小城さん:
今川館の時代と5カ国の大名の時代は、自分の意志でなく暮らしていましたが、隠居の際は自分の意志で駿府城に戻って来ています。将軍の座を退いても、静岡は交通の要所でもあったため多くの要人が家康のところに寄り、江戸に並んで政治経済の中心地の一つでした。お城だけでなく、周辺の街も城下町として栄えました

駿府城の御城印(画像提供:駿府城公園ランドマーク共同事業体)

現在、天守や本丸御殿はありませんが、復元された巽櫓や坤櫓などの見学はできます。

御城印は東御門・巽櫓の見学有料エリアで購入することができます。

4城全て集めるともらえる武将印

4城全て集め、いずれかのお城で集めた御城印を見せると、徳川家康「武将印」が無料でもらえます。

2000枚限定なので、早い者勝ちです。数量もデザインも限定で、レアな武将印なのでお早めに!

武将印(画像提供:駿府城公園ランドマーク共同事業体)

引き換えには、御城印を購入する際にもらう専用の袋が必要で、袋がチェックシートになっています。

武将印の引き換えは1人5枚まで、武将印1枚につき4種4枚の御城印が必要です。

専用の袋(画像提供:駿府城公園ランドマーク共同事業体)

御城印を集めながら、家康の人生をたどってみてはいかがでしょうか。駿府城では、ぜひ大御所の気分でお城を回ってみてくださいね。

■イベント名 家康公ゆかりの四城 御城印 
■会場 駿府城 巽櫓 売店
    岡崎城 天守1階ミュージアムショップ
    田中城 下屋敷受付
    浜松城 天守閣1階売店
■問合せ 054-251-0016

取材/大倉麻衣子

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