南海から銚子へ渡った電車が「観光列車」に 改造計画、着々進行中
関西の大手私鉄から千葉県のローカル私鉄への車両譲渡――鉄道ファン界隈を中心に話題を呼んだ、元南海2200系(銚子電鉄22000形)。すでに運行を開始している1本目に続き、8月にやって来た「2本目」について続報が入りました。
銚子電鉄は2024年11月に元南海2200系車両(2本目)を「観光列車化」する計画を立ち上げ、12月からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で資金を募っていました。
【参考】元南海2200系を「観光列車」に!? 銚子電鉄がクラファン立ち上げ新たな挑戦 12月スタート
https://tetsudo-ch.com/12988945.html
目指すところは「銚子観光の玄関口」にふさわしい車両。調達した資金の使い道は「2200系車両を銚子電鉄を走れるスペックに改造し」「観光列車として車内を装飾・改装する」の2点。CFの結果、目標金額1000万に対し、約1200万円の支援が集まりました。支援者数は922人でした。
銚子電鉄は2月半ばに観光列車化の進捗を公開。運用開始時期を「2025年3月下旬見込み」とし、改造内容について一歩踏み込んだ内容を発表しています。
座席シート柄や吊り革は港町・銚子の雰囲気に装飾し、展望席やカウンターバー設置などのアコモデーション改造(車内設備の改造)を施しつつも、車体外装カラーは南海電鉄2200系の現行塗装を採用するということです。
銚子電鉄は千葉県銚子市、関東最東端を走る全長6.4kmのローカル線を運営する鉄道事業者。「ぬれ煎餅」の販売等で廃線の危機を乗り越えてきた歴史があり、直近では3年連続で黒字を達成しています。