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声優・吉野裕行さんがヘアドネーションを実施「少しでも誰かが気負わず取り組みやすさを感じてくれたら」コロナ禍を機に始めた活動を語る

PASH!

 『弱虫ペダル』荒北靖友役、『僕のヒーローアカデミア』プレゼント・マイク役など声優、歌手としても活躍する吉野裕行さんが2月6日の誕生日で50歳を迎えた。約4年間伸ばし続けてきたロングヘアに別れを告げ、ヘアドネーションの活動を実践された想いや、これまでの活動を応援してくれたファンへのメッセージなどを語っていただいた。

コロナ禍からスタートしたヘアドネーション


――ヘアドネーション(髪の寄付)に取り組まれたきっかけを教えてください。

 

 髪の毛が伸びてきて、ちょうど切ろうと思ったときに新型コロナの外出自粛が始まったんです。外出はしにくいし、美容院へ行くタイミングが掴めなくなるかな、と。それなら髪を切らないことに対して前向きな目標を持って取り組めばいいんじゃないかと切り替えて、ヘアドネーションを決意しました。結果4年くらい伸ばしたけど、1度前髪を作ったり、痛んできた毛先を切ること以外ではハサミを入れなかったので結構長くなりましたね。

――「ここまで伸ばそう」という長さの目標はありましたか?

 ウィッグを作るのに最低限必要だといわれている31cmを目標にして、それ以上になったらその分もお渡ししようと思っていました。ヘアドネーションについて調べると色々な情報が出てきて、長さの需要も見るサイトによって異なっていて。髪の伸びる限界は個人差があるし、とりあえず伸ばせるところまで伸ばしてみようと思って。あと、ネット上でですが、“髪の毛を寄付することは素晴らしいけれど、ウィッグを付けなくても心地よく生活できる環境や社会を作ることが必要なんじゃないか?”といった意見なんかも目にしたので、伸ばしている最中は色々考えさせられました。ウィッグを必要としている人は確実にいますよね? でも、寄付する人が多い印象も特別い。ひとつのウィッグを作るのには何十人分もの寄付が必要らしいし、僕の髪もウィッグの素材としてはめちゃめちゃ微力ではあります。それでも、助けになるなら、喜んでくれる人がいるならやっぱり「やるしかないじゃなぁーい!」という気持ちで伸ばし続けていました。

――どなたかに使っていただくために髪を伸ばすとなると、ヘアケアなどにも気を遣ったのではないですか?

 

 とにかく髪の毛を痛めないように色々やりました。枕カバーをシルクにしたり、ヘアオイルを使ったり、シャンプーやトリートメントを自分の髪質に合ったものに変えたり…。ナイトキャップも使っていたんですけど、ネットでサイズ確認して購入したのに、実際使ってみると「全然被れないけど大丈夫? 俺の頭が大きすぎるのか?」ってなったりもして(笑)。特に髪が長くなると、折り畳まないとキャップの中に入らないし、入れたら入れたで髪の厚みのせいで、寝ようにも違和感があるし。髪を左右に分けて、三つ編みで寝たり試行錯誤していました。(インタビューの時点で)もう切ってから1カ月くらい経ちますが、長い頃に比べるととにかく髪が乾くのが早くてため息が出ます。食事のときに髪が落ちてこないし、鞄のストラップに髪が挟まって「痛~!」ってなったり、洋服のジッパーを上げるときに髪が巻き込まれることもなくなって「あー、切ったんだな~」って実感しています。

――実際に寄付をされてみて、どんなことを感じたかも聞かせてください。

 寄付をしたら、そこで終わりじゃないってことですね。さっきお話したネットの意見みたいに、向き合わなきゃいけない問題も少なくないんだと思いました。それに募金などの寄付という行為ひとつをとっても、寄付した金額がそのまま全て活かされるのか?一部が活かされるのかということも気になりますし、お金以外の方法での寄付も存在します。何らかの理由で面倒を感じて足踏みしてしまう人もいると思います。システムを含めて理解したほうがいいけど、踏み出すきっかけっていう点では面倒でも複雑でもないから「こんな感じだったよ」って僕の体験を伝えることで、少しでも誰かが気負わず取り組みやすさを感じてくれたらって思います。最初カラーやパーマをした髪も、白髪も寄付できることも僕は知らなかったですし。やるか、やらないかだよね。当然そこは人それぞれの判断なので気になった人はまず一度検索してみてほしいです!

50代を迎える心境


――昨年はヘアドネーションのほかにも、事務所の移籍やXでのスペース配信など吉野さんにとって変化や新しい挑戦がありましたね。

 

 今は個人の番組をやってないので、スペース機能を使って自分の思いを声で発信できる場が持てたことはよかったと思っています。でも正直、僕ってSNSに向いてないタイプなんですよ。SNSを始めたのは東日本大震災がきっかけで、最初から積極的に仕事の宣伝に使おうとは思ってなかったし、プライベートを公表する気もあまりない。あと“SNSに書いてあること=僕の全部”みたいに捉えられても何か違うなって思うから、僕には使い方が難しいツールなんです。でも、“#OnigiriAction”みたいに写真を投稿することで給食支援に気軽に参加できたり、スペースで僕の声を聴いて安心してくれる人や楽しんでくれる人も少なからずいるからね。SNSは今後も緩くマイペースにやっていくつもりです。

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