三重県内の経済情勢 個人消費など足踏み状態続く
三重県は、1月の経済指標による県内の経済情勢を発表した。生産、個人消費、雇用のいずれも前月と比較して足踏み状態で、昨年12月に続き「県内経済は弱含んでいる」としている。
生産については、持ち直しの動きに足踏みがみられ、一方で、当月を含む過去7か月分の数値を平均し、やや長期的な傾向を表す「7か月後方移動平均」では前月からわずかに低下した。
個人消費についてはも足踏み状態となった。百貨店やスーパーなど大型小売店について、販売額は前年同月比で3か月連続でプラスとなったが、7か月後方移動平均では前月からわずかに低下したという。一方で、自動車(新車)登録台数(軽自動車を除く)は前年同月比12・4%増と2か月ぶりに、軽自動車(新車)販売台数は前年同月比で9・1%増と4か月ぶりに前年同月比を上回り、全自動車でも前年同月比11・1%増と6か月ぶりに前年同月比を上回ったものの「7か月後方移動平均」でみると、わずかに低下したという。
住宅建設については、新設住宅着工戸数は718戸で、前年同月比5・2%減と、12 か月連続で前年同月を下回った。 こうしたことから、個人消費全体についても「足踏みの状態」としている。
企業倒産は11件、負債総額は5億3500万円、で前年同月比36・5%増となった。求人は有効求人倍率が1・14倍で前月を0.01ポイント上回ったものの、雇用情勢にも弱さがみられる結果という。