日本全土の“全てのリーダー達”にこそ見て欲しい渾身の一作 『太陽(ティダ)の運命』本編映像解禁
『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作、『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事』で注目を集めた佐古忠彦監督が沖縄現代史に切り込んだ新たなる野心作『太陽(ティダ)の運命』が、桜坂劇場にて先行公開中/ユーロスペースほか全国順次公開中。本編映像が一部公開された。
日本全土の“全てのリーダー達”にこそ見て欲しい渾身の一作
佐古監督の(解禁済み)最新コメント曰く“47都道府県のリーダーの中で最も特異な存在”であり、そして民主主義を、日本の47都道府県の中で唯一、“与えられた”のではなく、“勝ち取った”県のリーダー=沖縄県知事。同時に彼らは、47都道府県の知事の中で、唯一、中央=内閣総理大臣とサシでやり合い、国に対して“NO”を毅然と表明した真のリーダー=太陽(ティダ)でもある。
軍用地強制使用の代理署名を拒否した大田知事(1995)/辺野古埋め立て承認の取り消しによって国と法廷で争った翁長知事(2015)。本作に鮮明かつ生々しく刻み込まれたのは、民主主義/地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにしながら、国と激しく対峙した二人の知事の激闘の記録と記憶…。“沖縄は日本ですか?”余りにも強烈な大田知事の一言を噛み締めながら、今こそその“不屈の闘い”に刮目し、日本全土の“全てのリーダー達”にこそ見て欲しい渾身の一作だ。
本編映像が一部解禁!
今回、≪沖縄県知事VS内閣総理大臣 激闘の記録と記憶≫と題して、その“不屈の闘い”を映し出した本編映像一部を解禁。自民党幹事長時代の、石破茂 現内閣総理大臣の登場シーンも!3月22日(土)より先行公開となった沖縄・桜坂劇場では、1館のみの公開ながらミニシアターランキングで公開初週/2週目共に5位に食い込むと言う、“熱気溢れる”興行を展開中の本作。
政治的立場は正反対であり互いに反目しながらも国と激しく対峙した二人の沖縄県知事がいた。1972年の本土復帰後、第4代知事の大田昌秀(おおた・まさひで 任期1990~98年)と第7代知事の翁長雄志(おなが・たけし 任期2014~18年)である。ともに県民から幅広い支持を得、保革にとらわれず県政を運営した。大田は、軍用地強制使用の代理署名拒否(1995)、一方の翁長は、辺野古埋め立て承認の取り消し(2015)によって国と法廷で争い、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにした。
大田と翁長、二人の「ティダ」(太陽の意。遥か昔の沖縄で首長=リーダーを表した言葉)は、知事として何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのか。二人が相剋の果てにたどり着いたものとは何か。そこから見えるこの国の現在地とは―。
沖縄戦後史を描いた『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作(2017/19)、戦中史を描いた『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』(2021)に続く佐古忠彦監督最新作は、それぞれの信念に生きた二人の知事の不屈の闘いを辿り、その人間的な魅力にも光を当て、彼らの人生に関わった多くの人々の貴重な証言を交えて沖縄現代史に切り込んだ全国民必見のドキュメンタリー。