伊賀ドキの人 「映える」巻きずし楽しんで
下牧義紀さん(28)
2月にオープンした三重県伊賀市上野桑町の巻きずし専門店「マッキンロール」で店長を務める。隣接するすし店の姉妹店で、大使館の料理人も務めたオーナーから店を任された。
堺市出身。実家は鮮魚店を営んでおり、物心ついたころには親と一緒に夜明け前から卸売市場に通っていた。市場で働くたくさんの人たちと顔見知りで、「何でも食べ歩きができた」と振り返る。家業を手伝い、10代から自分専用の包丁で魚をさばいていたという。
大学で保育を学んだ後、飲食業界を中心に北海道から沖縄まで各地で働いた。携帯電話販売の営業職をしていた昨年、市場に通っていたころから旧知のオーナーに「新しい店を開くので、やってほしい」と誘われた。巻きずしの作り方を伝授され、オープンを迎えた。
「映える」盛り付けがSNSなどで注目され、女性ファンも多い。伊賀地域で専門店は珍しく、「さまざまな巻きずしを少しずつ食べて楽しんで」と話す。
趣味は、釣りやキャンプなどのアウトドアで、温泉や銭湯も好き。小学校から高校まで野球に打ち込み、阪神タイガースのファン。