【福岡の繁盛店探訪】カリッ&モチッ!1週間焼いて寝かせて“育てる” 上人橋通りのとりかわ店
鶏の皮を串に巻きつけ、甘辛の味わいがたまらない“とりかわ”。定期的に無性に食べたくなってしまう福岡のソウルフードですね。今回は、上人橋通りにある「博多 とりかわ焼 隅(ぐう)」に行ってきました。
通り沿いの大きな窓から、いつも賑わう様子が見えて気になっていた「隅」。店内は天井が高く開放感のあるつくりで、カウンターとテーブルが並び、掘りごたつ席も2つあります。
焼き場に立つのは、オーナーの平塚幸司さん。とりかわの有名店「粋恭」で修業を積み、2017年にこの地にオープンしました。“とりかわは一隅を照らす”という信念のもと、丁寧に仕込んだ串で地元客や観光客を虜にしています。
メニューを見ると串ものが豊富! ハツモトやエンガワといった鶏の希少部位や野菜の豚バラ巻きなどの串ものが20種以上揃っています。さらに一品料理も充実。あれもこれも頼みたくなりますが、はやる気持ちを抑えてまずは名物から注文しました。
それがこちらの「熟成とりかわ」(180円)です。見るからにいい色に焼き上がった串は生唾もの! カリッとした食感の後に、なかのモチモチとした食感、継ぎ足し続けた甘辛のタレが絡み、噛むほどに旨味が溢れ出します。
皮には脂肪分が少ない首の部分のみを使い、下焼きとタレ漬けを6日間繰り返していくのが「隅」のこだわりです。あえて串に少しずつ火を入れていくことで、醤油ベースのタレがゆっくりと熟成していくのだそう。
またとりかわに添えられる、大根おろしが個人的に大ヒット! 柚子ごしょうを混ぜた大根おろしが口の中をさっぱりとリフレッシュしてくれ、さらに串が進んでしまいました。
まだまだ食べたくて串ものを追加! 左上から卵黄をつけていただくフワフワの「自家製生つくね」(280円)、出汁をきかせたわさび醤油で味わう「笹身」(220円)。手前の皿は左から「レタス豚巻き」(280円)、「トマトベーコン巻き」(260円)、「豚バラ」(180円)、「海老豚巻き」(280円)、「しそ豚巻き」(280円)で、どれも間違いないおいしさです。
次回は「鶏肝ネギまみれ」(500円)や「オクラ巻こぼれ納豆」(260円)などの創作系の串も食べたいな〜。
また串もののお店でお刺身があるのも嬉しいポイントです。人気の「刺身盛合せ」は、3点盛り890円からとリーズナブル。ちょこっとだけお刺身を食べたい時にぴったりなんですよね。今回はしっかり味わいたくて5点盛り1590円(写真は3人前)をお願いしました。ヒラメ、タイ、カンパチ、マグロ、サーモンがのり、薬味もたっぷり付いてきて満足度大です。
もうひとつ食べてほしいのが「大根の唐揚げ」(690円)です。求肥のようにもちもちとした衣に包まれたホクホクの大根がたまりません。出汁で炊いた大根を揚げてあるので、噛むとじゅわりと旨味が溢れ出します。
とりかわに多種の串もの、リーズナブルな一品料理が充実し、楽しいお酒が進んでしまう「隅」。スタッフの元気な接客も相まって、日頃のストレスを忘れさせてくれるオアシス的な存在です。
博多 とりかわ焼 隅(ぐう)
福岡市中央区今泉2-3-23 ARTK'S上人橋1F
092-707-0147