魚とハーブの組み合わせで魚料理がグッと美味しくなる? <おすすめハーブ×魚>3選
魚料理を味わうとき、特有の生臭さが気になったことはありませんか?
日本のサカナに精通するぼうずコンニャクさんがまとめた、サカナを美味しく食べるコツがわかる本『からだにおいしい 魚の便利帳』(藤原昌高、ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(2010)、高橋書店)によると、臭みをとるのに有効なのが「ハーブ」なのだそう。
さっそく魚とハーブを組み合わせた料理を作ってみました。
魚と相性の良いハーブって? 基本をチェック
『からだにおいしい 魚の便利帳』によると、魚に合うハーブはタイムやオレガノ、バジルなど様々。海水・淡水など生息場所や、赤身・青身・白身など身の色でも相性が変わります。
独特な臭みがある魚には香り豊かなハーブ、臭みの少ない魚には素材を引き立てるハーブを選びましょう。
魚とハーブを組み合わせた料理を実際に作り、食べてみました。
マダイ×ローズマリー「鯛と彩り野菜のオーブン焼き」
マダイに合わせるのは、さわやかな香りが特徴のローズマリー。
味付けは塩コショウでシンプルですが、香り豊かで華やかな一品になりました。
鯛と彩り野菜のオーブン焼き ハーブレモンソースのレシピ・作り方(2~3人分)
マダイのほか、ニンジン、ブロッコリー、ジャガイモなどの野菜をお好みで揃えましょう。味付けは、ローズマリー、オリーブオイル、ニンニク、レモン果汁、塩コショウを適量です。
マダイの内臓や鱗などを取って下処理を済ませたら、オリーブオイルとニンニク、レモン果汁、塩コショウで味付けし、お腹にローズマリーを詰めます。
カットした野菜も調味料で味付けしてタイの周りに敷き詰め、230度に予熱したオーブンで25分程焼けば完成。簡単なレシピでありながら、かなり見栄えが良い料理です。
ローズマリーの香りとレモン果汁のさっぱりさがマダイと相性ピッタリで、子どもも大喜びで食べていました。
サーモン×ディル「サーモンのカルパッチョ」
サーモンに合わせるのは、ほのかに甘くさわやかな香りがするディル。
お酒のおつまみにピッタリの料理が出来上がりました。
サーモンのカルパッチョ ディル風味のレシピ・作り方(2~3人分)
サーモンのほか、トマトやタマネギ、生ハムなどお好みの材料を用意しましょう。味付けは、ディル、オリーブオイル、レモン果汁、塩、ホワイトペッパーを適量です。
まず、玉ねぎやトマトなどを適当な大きさにカットします。次に、サーモンを薄切りにして、カットした野菜や生ハムと一緒に盛り付け、調味料をかければ完成。10分程度で手軽に作ることができました。
サーモンのとろけるような甘みと、ディルのさっぱりした味わいが絶妙にマッチ。お酒が進みました。
ブリ×バジル「ブリのソテー バジルソース添え」
ブリに合わせるのは、スパイシーで香り高いバジル。
ブリには珍しい、洋風な料理に仕上がりました。
ブリのソテー バジルソース添えのレシピ・作り方(2~3人分)
ブリの切り身のほか、トマトやラディッシュなどお好みの野菜を用意しましょう。味付けは、バジル、オリーブオイル、醤油、砂糖、バルサミコ酢、ワイン、塩コショウを適量です。
用意した野菜はカットし、バジルはみじん切りにしてオリーブオイルや塩などお好みの調味料と合わせてソースにしておきましょう。
ブリに塩コショウをし、オリーブオイルで両面火が通るまで焼きます。バジルソースをかけ、お好みのカット野菜を添えれば完成。
ブリといえば、塩焼きやブリ大根など和風の料理が多いイメージだったので、バジルやトマトと合うと知って、かなり驚きました。
野菜の組み合わせを変えたり、バジルソースに入れる調味料や分量を変えたりすれば、さらに自分好みのレシピが作れそうです。
魚とハーブの組み合わせで香りも味わいも華やぐ
魚にハーブを合わせると、いつもの料理がぐっと華やかに。塩やコショウのみでシンプルに素材の味を楽しむのも良いですが、アレンジするからこそ出会える魅力もあります。
手軽に作れるレシピばかりなので、食欲の秋にぜひ挑戦して堪能してみてくださいね!
(サカナトライター:井村詩織)
参考文献
高橋書店-からだにおいしい 魚の便利帳
VMF公式サイトー鯛と彩野菜のオーブン焼き ハーブレモンソース
エスビー食品株式会社-サーモンのカルパッチョ ディル風味
ニッスイーぶりのソテーバジルソース添え