「血が吹き出る場面を見るとワクワクする」阿佐ヶ谷姉妹・美穂は“ドS”だった?
お笑いタレント、大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) が7月22日に放送され、ちくま新書から発売中の『「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学』を著した、早稲田大学文学学術院教授の小塩真司さんが登場。月曜パートナーの阿佐ヶ谷姉妹とともに本の内容について伺った。
大竹「性格が悪いとはどういうことか? 難しいね。小塩先生、性格ってなんですか?」
小塩「これは本当に難しいんですけれども、まず人と人とは違いますよね。どういった観点で人と人とが違うのかを研究して、言葉で表現するのが、性格の心理学なんですね」
大竹「田中角栄でもなんでもいいんだけど、有名な人達は性格がいいとか悪いとか、あるんですか?」
小塩「誰でも、いい面と悪い面の両面を持っているんですよね。そういった特徴が何をもたらすかで、良かったり悪かったりに、つながると思います」
大竹「ある人にとっては、いいことにつながる。でもある人にとっては、悪いことにつながる。みたいなこともありますね」
小塩「身近にいて迷惑を被るとか、被害を受けてしまうということもあります。でも一方で、そういう人が何かを成し遂げるということもあるわけですよね。ですから両面あるわけです」
大竹「ナルシズムとか、マキャベリアニズムというのは性格を分類する言葉なんですか?」
小塩「そうですね。ある特徴を持っている人たちを特徴付けるような言葉になっています」
大竹「この本では4つの分類が書かれていて、ナルシシズムはなんとなく分かります。自己愛が強いとか、鏡ばっかり見てるとかね。自己陶酔型みたいだというのは分かるんですけども、それ以外はちょっと分からないんですけど」
小塩「マキャベリアニズムというのは、昔イタリアにニコロ・マキャベリという官僚がいて、そこからきている言葉です。他の人を利用してすべて自分の利益につなげていくような特徴のことです。時には泣き落としや、人を誘導したりしながら、何でもかんでも自分の利益を優先するようなやり方をするということです」
大竹「サディズムっていうのはどういうことですか?」
小塩「昔からサディズム、マゾヒズムという言葉がありますけど、最近は日常的にサディズム的な特徴が示されるということが研究されています。例えば、激しい格闘技を間近で見るのが好きとか、どんどん殺していくようなゲームを好むとか、肉食の動物を好むとかですね。マウスを餌にあげるようなペットを好む方っていらっしゃいますよね。そういう日常の中で、ちょっと苦しむ様子ですとか、ちょっと被害を見るのが好きとか、そういうのがサディズムというふうに言われます」
阿佐ヶ谷姉妹・江里子「美穂さん、結構当てはまってるわよね。戦闘場面を見るのが好きって項目に丸をつけてる」
阿佐ヶ谷姉妹・美穂「ドンパチするような映画を見るのが結構好きなんです。サディズム要素があるのかしら」
江里子「グロテスクな場面を何度も再生する、にも丸がついてる」
美穂(笑)
大竹「美穂さんはサディズムに丸が多い? 激しい格闘技を見るのが好きと、それから?」
美穂「血が吹き出る場面を見るとワクワクする。本当のじゃないですよ、映画とかね」
江里子「そりゃそうだ」