【ネタバレ】今年最も不快な「エイリアン:アース」第4話シーン、一部はホンモノだった
『エイリアン』シリーズ初のドラマ「エイリアン:アース」には、本作オリジナルの生命体が登場する。その内のひとつが第4話『観察』で衝撃的な演出とともに描かれ、ゼノモーフに続く“最恐”クリーチャーとして話題だ。製作・監督・脚本のノア・ホーリーが、その裏側を米に語った。
この記事には、「エイリアン:アース」第4話『観察』のネタバレが含まれています。
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「今年見るなかで最も不快なシーン」
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この記事には、「エイリアン:アース」第4話『観察』のネタバレが含まれています。
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu
ドラマ「エイリアン:アース」では、新たに5種の生命体が登場する。なかでも一際注目を集めているのが、眼球にタコのような触手を備えた「T.オセルス」だ。第1話の冒頭でチラリと姿を見せ、第2話ではニブス(リリー・ニューマーク)の顔に張り付こうとしたところを引きはがされ、捕獲されていた。
第4話『観察』では、プロディジー社CEOのボーイ・カヴァリエ(サミュエル・ブレンキン)が、実験室に羊を用意し、そこにT.オセルスを解き放つ。T.オセルスは複数の触手を使って素早く接近し、羊の顔に飛びかかる。羊は「めえええ」と叫びながら激しくのたうち回るが、倒れ込んだ瞬間に目を抉られ、“新たな目”として寄生されてしまう。血を流し、歪んだ顔面となった羊のアップは、視聴者に強烈なインパクトを残した。
ホーリーはこのシーンについて「今年見るなかで最も不快なものの一つになると思う」と述べ、「視覚効果を5%改善するごとに、あのシーンの効果は100%“悪化”しました。ここで言う悪化とは“向上”をさしています」と完成度の高さを語る。
撮影には、一部本物の羊を使用したといい、「羊が(まるで怖がっているように)カメラから後ずさりしたことが、このシーンを完成させた」と評価。CGの羊ではなく、本物の羊がリアクションしたからこそ、「シーン全体がうまく成立したんです」と語っている。
デザイン面については、当初は単なる小さな足のついた眼球だったが、VFXスーパーバイザーの提案で吸盤が追加され、自在に移動できるようになったそう。ホーリーいわく、「その執拗さは“フェイスハガー”に近い」という。
「(ジェームズ・)キャメロン監督の『エイリアン2』では、リプリーとニュートが必死に逃げようとするのに、奴らはひたすら追いかけてくる。素早くて、這い回り、まるでカニみたいな蜘蛛の動きです。
吸盤は、従来の“全力で突進してくる”という設定を大きく進化させました。今や飛べるのです。 [中略] 自ら移動し、張り付いてくるので、必死に振り払わなくてはいけない。無数の触手があるので、執拗に侵入しようとしてきます。」
さらに作中では、寄生された羊の脳波がガンマ波に切り替わり、高度な知能を持つ生命体である可能性が示唆される。物語が進むにつれて、さらなる脅威となることは間違いなさそうだ。
「エイリアン:アース」は スターにて配信中。
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