うみがたりのバンドウイルカ「メイビス」妊娠 来年1月頃出産予定 イルカショーは7月19日から休止に
新潟県の上越市立水族博物館うみがたりはこのほど、飼育するバンドウイルカの妊娠を発表した。出産予定は2026年1月頃で、同館でのイルカの出産は初めてとなる。同館は「獣医をはじめ全スタッフでサポートしていく」としている。
《画像:妊娠が判明したバンドウイルカのメイビス》
同館では現在2頭のバンドウイルカを飼育していて、妊娠したのは雌のメイビス(推定20歳)。同館がオープンした2018年から飼育しており、同館によると、妊娠は初めてとみられる。雄のアーチ(14歳)との交尾行動が昨年12月頃に確認され、今年2月21日に健康管理の検査で妊娠が判明した。安定期に入ったことから、7月9日に同館ホームページで妊娠を公表した。
《画像:館内にも妊娠を知らせる案内を掲示している》
現在は母子ともに健康で、経過は順調だという。妊娠判明以降、イルカショーの「ドルフィンパフォーマンス」では、体調を考慮してメイビスの参加種目を制限して実施しているが、7月19日からはドルフィンパフォーマンスを一旦休止する。代わりにバンドウイルカの生態や妊娠についてスタッフが餌をやりながら解説するイベントを実施する。
《画像:背ビレが鎌のような形なのがメイビス(手前)で、アーチ(奥)は背ビレの先端が欠けたような形をしている》
同館によると、初産は産道が開いていないため、全国の水族館での事例をみても難易度が高いという。同館は「色んな水族館の知見を生かして全力でサポートするので、皆さんも応援してもらえたら」と話している。
上越市立水族博物館 うみがたり|上越市立水族博物館 うみがたり( https://www.umigatari.jp/joetsu/ )