ドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団が日本公演開催 フルカンパニーで6年ぶり来日
2024年11月、ドラマティック・バレエの名作の数々でバレエ界に確固たる地位を築いているドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団が来日公演を行うことが決定した。カンパニーとしては実に6年ぶりの来日となる。
天才振付家ジョン・クランコを中心に創設されたシュツットガルト・バレエ団は、彼亡きのち、そのミューズだったマリシア・ハイデやリード・アンダーソンらの歴代の芸術監督によって伝統が守られてきた。ハイデの薫陶を受け、現在芸術監督としてカンパニーを率いるのは、自身もスターダンサーとして活躍したタマシュ・デートリッヒ。2022年予定されていたカンパニー公演はコロナ禍のさまざまな制約により、来日メンバーを絞ったガラ公演に規模を縮小し開催されたが、このたび満を持してフルカンパニーでの公演が実現する。
上演するのはシュツットガルト出身の巨匠ノイマイヤーがショパンの旋律にのせて描いた狂おしいほどの恋物語『椿姫』と、もはや現代の古典とも呼べるクランコの傑作『オネーギン』。同団で誕生した時代を超えて輝く名作をシュツットガルトの演技巧者のダンサーたちがドラマティックに魅せる。