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ソン・ハユンの涙も台無し‥6年ぶりにチャンスを得た「中古シンデレラ」の転落

Danmee

©Danmee

去る1月に日本で配信され人気を集めた韓国ドラマ『私の夫と結婚して(tvN)』。本作の人気は、渾身の演技を披露した主演女優のパク・ミニョンのほかにも、ナ・イヌ、イ・イギョンなどの活躍も一役買ったと評される。

そしてもう一人、視聴者を憤らせ、ストーリーへの没入度を上げた“悪女”スミンを演じたソン・ハユンの存在も欠かせない。

『私の夫と結婚して』に出演し、世の女性を敵に回した功績が認められ、今後の活躍が最も期待される女優の1人に浮上した。

しかし4月1日、韓国の時事情報番組『事件班長』が彼女の校内暴力疑惑を報道。一夜で奈落に突き落とされた、悲運の女優となってしまった。

ソン・ハユンの所属事務所は『事件班長』の報道に対して「転校したのは事実だが、校内暴力にかかわってはいない」と、転校した事は認めるも暴力については否定。しかし、彼女が受けたとされる「強制転校」が学校暴力委員会が下せる最高水準の処分(第8号)という事が知られ、さらなる窮地に立たされる格好となった。

そんな中韓国ネットでは、先日ソン・ハユンが出演した『知っているお兄さん(JTBC/3月18日放送)』のワンシーンが注目を浴びている。

同番組で「差し支えなければ、一言申し上げても宜しいでしょうか」と切り出した彼女は、「ここじゃないと話す機会がない。視聴者の皆さんのおかげで夢が叶った‥これからもっと頑張ります!本当にありがとうございます!」と熱い涙を流しながら胸中を激白。

このコメントは瞬く間に韓国ネットで話題となり、『知っているお兄さん』のYouTube公式チャンネルには、このシーンだけが切り取られ、『皆を号泣させたソン・ハユン』と名付けられた映像が公開され、数十万回に上る再生回数を記録している。

同動画にも「こんなに真心が伝わる映像は初めて」「ソン・ハユンを一生応援する」など、彼女に対する応援のコメントが相次いだ。

(図)Danmee パク・ウンビン「3月韓国女優 人気No.1決定戦」の1位に輝く!

しかし現在、同動画のコメント欄には、今までの状況とは裏腹に「この涙も演技だったのか?」「ワニの涙だ」「偽善者」と、批判と嘲笑が相次いでいる。

果たして彼女の涙と激白は、本当に“ワニの涙”なのか‥。実は彼女、『私の夫と結婚して』の人気で実に6年ぶりにスポットライトが当たったと言われている。

2005年にデビューしたソン・ハユンは、役者として満開に咲き誇る事ができず、大勢いる女優の1人として芸能生活を続けてきた。

彼女がドラマや映画のファンに注目を浴びたのは、デビューから12年経った2017年。KBSドラマ『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』でソリ役を好演し、遅咲きの女優として名を馳せた。

そして翌年には映画『完璧な他人』でプチブレイクを経験し、女優として着実にフィルモグラフィーを積んでいくかのように見えた。

しかし、残念ながらそれっきり。2020年以降に出演したドラマ3本(映画は出演してない)が立て続けに低視聴率を記録し、女優としてのキャリアに黄色信号が灯ってしまう。

そんな彼女に、今年1月に放送された『私の夫と結婚して』の成功は、女優キャリアを続ける上で“一筋の光”だったはず。韓国世間からは「遅咲きのシンデレラ」という意味を持つ“中古シンデレラ”と呼ばれ、スター女優への跳躍が期待されたのだ。

『知っているお兄さん』で見せた涙は、役者として様々な役に挑戦し、ほんのわずかなチャンスを物にするため、必死に耐えてきた6年間の感慨の表れだったのかもしれない。

上述したように、高校時代の転校を認めたソン・ハユン側。強制転校が非常に重い処分である以上、反撃の糸口を見つける事は容易ではなさそうだ。

(ライター/編集長コラム)

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