【シン!地域創発エコシステム】開志専門職大学で日本ベンチャー学会の全国大会が開催、全国の起業家と研究者が意見交換(新潟市中央区)
一般社団法人日本ベンチャー学会の第27回全国大会が、開志専門職大学紫竹山キャンパスで開催された
一般社団法人日本ベンチャー学会は12月6日、開志専門職大学紫竹山キャンパス(新潟市中央区)で第27回全国大会を開催した。
日本ベンチャー学会は、ベンチャー企業と一般企業における企業家活動などについて、理論・実証・実践に関する研究を行うとともに、産学協同の推進と企業家活動の支援に寄与することを目的する。
同大会は、「シン!地域創発エコシステム」を統一テーマとして掲げ、2日間にわたり開志専門職大学紫竹山キャンパスで開催。大会内では、加盟大学に所属する研究者による起業家教育の研究発表や、実際に社会で活躍する起業家たちによるパネルディスカッションなどが実施された。
幹事校である開志専門職大学の北畑隆生学長は挨拶で、「教育を行い人材を育成する本学と、理論や研究を中心に活動しておられる日本ベンチャー学会。この車の両輪が、この大会を通じて両者にとっての大きな架け橋になる事を期待している」と話し、全国大会の開催を祝福した。
開志専門職大学の北畑隆生学長
フラー株式会社の渋谷修太取締役会長
1日目の「“ヒト”からみた地域創発エコシステム」をテーマに行われたパネルディスカッションに登壇したフラー株式会社の渋谷修太取締役会長は「若い起業家が経営者の先輩に相談することで、事業の行く先がクリアになったり、解決したりという事がすごく大事なことだと思っている」と話した。
続けて、「起業家は、大変な仕事なのにメンタルが病みやすい。お金の問題や仲間割れするよりも、創業者個人がどうしても挫折してしまう。その辺を解決する為には、悩みを相談できる場所とか、ある程度のコミュニティがあって、安心感があることが大事だと思っている」と語った。
株式会社LacuS(ラコス)の古津瑛陸代表取締役
同じテーマで登壇した株式会社LacuS(ラコス)の古津瑛陸代表取締役は、「僕たちはまだまだではあるのだけれども、新潟発でグローバルに戦っていけるような企業を目指していきたいと考えている」と意気込みを語った。
今まで経験した重要な出会いを問われると、「個人的には、『大学』だと思っている。新設の大学という所もあり、自分が一番この大学のアセットを活かして使ってみたい、という気持ちがあった。すべてにおいて初めてで、『僕たちが作っていくんだ!』という想いで挑戦できたことは大きかった。きっと他の大学に行っていたら感じられなかった感情じゃないかと思う」と振り返った。なお、古津代表は幹事校である開志専門職大学在学中の2022年に同社を起業したという経歴を持つ。
その後、パネルディスカッションでは新潟県におけるベンチャー企業の現状や、今後の繁栄方法論など白熱した議論が交わされた。
夜には同所において懇親会も開催され、起業家と研究者の交流も行われるなど、大きな盛り上がりをみせた。
パネルディスカッションの様子