小雀浄水場で 警察合同のテロ対策訓練 アフリカ開発会議に向け
小雀浄水場で2月7日、戸塚警察署と同所の水道局員が「テロ対策合同訓練」を実施した。今年8月に横浜市で開催される「第9回アフリカ開発会議」を見据えて行われた。
訓練では、不審者役の警察官1人が、同所に侵入。刃物を振り回しながら本館に侵入を試みるのに対して、水道局員がさすまたや防護盾などで阻止した。
さらに不審者は、刺激臭のする液体を想定した不審物を入口に散布し逃走。駆けつけた警察官は水道局員に対して、犯人の侵入経緯や逃走経路を聴き取りするなど、両者が連携して事案に対応する流れが確認された。
専門部隊も出動
不審者が警察官に確保されると、NBCテロ対応専門部隊が到着。不審物の検知・採集が行われ、内容物を特定した後、散布された場所の除染も実施された。
同署署員は「同じような事案が発生する確率は低いかもしれないが、ゼロではない。今回の訓練を通して、そういう気持ちを持ってもらえれば」と訴えた。
浄水場長の板谷秀史さんは「毎日上質な水を届けるためには、さまざまなリスクへの備えが必要。水道局だけでは難しいことも、警察と協力して水道を守っていく」と話した。