FILE. 2 戸塚区平戸町 山崎紀之さん 現役時代の経験生かす
現役時代の経験を生かし、地域の防災力向上に力を尽くす--。
大学卒業後に入社した、日立製作所の自衛消防隊の隊員として、放水訓練やトランシーバーの使用方法など防災の基礎を学んだ山崎紀之さん(72)。「大切な人の命を守るためには自助」が欠かせないことを肌で感じたという。
52歳の時、在住する平戸台小学校近くのマンション・東戸塚緑の街の自治会長に就任すると、それまでの経験や知識を生かして防災訓練など対策を強化していく。
1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災の惨状を見て、さらに危機感を高める。2007年から3年間余り、さらに13年から現在も同小学校地域防災拠点の運営委員会の委員長を務めており、力を入れたことの一つが、地域防災拠点に設置されている資機材を使える運営委員を増やすこと。そのため、自ら「取扱指導員」の資格を取得。指導を続けている。
平戸台エリアは、大型マンションや耐震化が進んだ家が比較的多いと指摘。それを踏まえ、横浜市の方針にのっとり、大地震が発生した場合も、安全が確保された状況ならば、可能な限り在宅避難を呼びかけており、食料や飲料水の確保など備蓄を進めることが必要とする。。
「若い世代の力がとても必要。公私ともに多忙だと思うが、防災活動に積極的に参加し、一緒にこの平戸町を、戸塚区を守っていってほしい」と語る。
このコーナーでは地域で防災活動に熱心に取り組む人を連載で紹介しています。