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バサジィ大分 4試合4得点のヒアンがチームを覚醒させる 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 2連勝して勢いが出てきたバサジィ大分。シーズンが始まって半年余り経ち、戦術浸透度が高まり、選手が特性を出しやすくなっている。直近の4試合で4得点を挙げたヒアンは、その一人。175cm、80kgの強靭(きょうじん)な体で前線の起点となり、ファーストディフェンダーとして献身的にボールを追う。狩野新監督は「ポテンシャルがあることは分かっていた。半年、大分で練習し、チームの戦い方を理解し、自分の特徴を出せるようになった」と目を細める。

 

 相手を背負い、反転して狙う強烈なシュートは一級品。俊敏性があり、左右両方で同じように強く打てるシュートに、類まれな才能が垣間見える。簡単なシュートでたびたびミスをしてしまうのもご愛嬌(あいきょう)。まだ21歳の若手であり、さらなる成長が見込めるだろう。

 

才能が開花したヒアン

 

 真面目で実直、チームメートには積極的に日本語で話しかけ、コミュニケーションをとる。シーズン途中に海外移籍したリシがチームを離れたことで、ピヴォ(最前線のポジション)が手薄になった。ヒアンは「自分がリシの穴を埋める。そんな思いが強くなった」と責任感が芽生えた。攻撃の起点となるべく「どのタイミングで、どの位置に顔を出すのがいいのか」、守備時は「アプローチのタイミングは間違ってなかったのか」。事細かにチームメートに確認を取り、双方がプレーしやすいように話し合う。

 

 「個人の得点より、チームが勝つことを優先したい」とヒアン。前線で体を張り、球際では戦う姿勢を示し、ハードワークを惜しまない。こうしたプレーはチームで重要視されている。「こちらから指示したわけではない。周りの選手を見て、自分で研究している」と狩野監督は感心する。最近は相手の守備を背負った状態でも頻繁にボールを預けられる。取り組む姿勢同様に、そのキープ力が仲間の信頼を集めている。周囲との連係を深めつつある優男は、本気でチームの優勝を狙っている。

 

「チームの勝利が自分の幸せ」と語った

 

 

(柚野真也)

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