「まずは各部屋の耐震化を」 国崎さんが防災講演〈横浜市泉区〉
泉区防災講演会が3月7日、泉公会堂で開かれた。講師を務めたのは危機管理教育研究所の代表を務める国崎信江さん。国崎さんは『決定版巨大地震から子どもを守る50の方法』など多くの著書を発表しており、女性視点や生活者視点での防災や防犯、事故の対策を提唱している。
「備蓄も必要だけど、第一に住まいの耐震。家具を固定するなど、月に1つずつでも整えていくといい」と国崎さん。この日の講演では今年1月に発災した能登半島地震の被災地の様子を示しながら、「配給のお弁当は日々揚げ物が続いたりする。これは文句ではなくて、行政としてはここまでが精いっぱいということ」と現状に対する問題提起もした。
また日本の避難所の様子は100年前の関東大震災の時からほとんど変わっていない面があると指摘し、「アメリカなどを見ると避難所だから生活の質を落とすのが当然というわけでもない。まずはみなさんで避難所のあり方を議論することも大事なのでは」と呼びかけた。