【今週の『ONE PIECE』の話題は?】ロックス、実はDの一族とは無関係? ロックス海賊団は「みんな誰かに似ている」の声も<1155話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載28年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
7月21日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1155話“ロックス海賊団”では、ロックス海賊団とハラルドが邂逅! 本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1155話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
ロックス海賊団はデービーバックファイトから生まれた
第1155話では、サブタイトルの通りロックス海賊団にフォーカス。どのようにしてロックス海賊団が生まれたのか、その過程が描かれました。
ロックスは、ルフィたち麦わらの一味も経験したあの海賊のゲーム「デービーバックファイト」で仲間集めをしたとのこと。
デービーバックファイトといえば、ルフィたちにとっては仲間を失いかねない危機でもありました。しかし、ロックスは強い仲間を得て旗揚げするための好機と捉えていたんですね。筆者としては白ひげ(エドワード・ニューゲート)やシキがなぜロックスの下につくかたちで海賊をしていたのか長らく疑問だったので、ゲームの結果だと思えば納得です。
仲間を奪い合う物騒なルールの一方でコミカルなシーンも多く、冒険の小休止的な印象も強かったデービーバックファイト編ですが、実はロックス海賊団の大きな伏線になっていたとは驚き。
ロックスは「デービー・ジョーンズの崇拝者」だと語ったといいますが、デービーバックファイトが描かれた当時から本編やコミックスの質問コーナー(SBS)ではデービー・ジョーンズの伝説についても触れていました。
ちなみにこのとき、質問コーナーではデービー・ジョーンズは「D・ジョーンズ」と表記されていました。
それもあいまって、ロックスの名につく“D”とは彼が崇拝するデービー・ジョーンズからとったものであり、“Dの一族”のそれとは違うのではないか? という説も浮上しはじめているようです。
となると、ロックスの息子である黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)が、かつて白ひげから「ロジャーが待つ男は少なくともお前ではない」という話をされてしまったのは、彼が本来の“Dの一族”とは別の“D”を継いでいるからという見方ができそうですよね。
ロックスのビジュアルが明かされてからというもの、ネット上では黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)だけでなくバギーもロックスの子ではないかという考えが広まりつつあります。
そう仮定して血縁のみを軸に考えるなら、現在の四皇は“Dの一族”のルフィ、D・ジョーンズの名を継ぐ一族、フィガーランド家(天竜人家系)の3つの血族争いという図にも見えてきて面白いですよね。
ロックスがイムに伝えた言葉の意味とは
ロックスがデービー・ジョーンズの崇拝者であるという話は、彼自身がイム様に語ったというのも意味深。さらに「おれは戻ってくるぜ……!!!」と言い残したことについても謎が深まります。これもジョイボーイの再来のような“意志”の意味合いとして戻ってくるのなら、それは黒ひげ(ティーチ)がのことなのかもしれません。
マリージョアの最深部まで侵入するというかつてない大業を成しておきながら、イム様にこれらの言葉を残す以外「何もしなかったしできない事を知っていた」というのも引っ掛かります。
“Dの一族”にせよD・ジョーンズのDにせよ、“D”は天竜人にとって天敵となりうる脅威なのでしょうか。
ロックス海賊団のメンバーは「あのキャラに似てる!」率高め?
また、今回登場したロックス海賊団の面々は、現在現役で活躍するキャラクターたちに似ているという声がSNSを中心に多くあがっています。
たとえば、首領・マーロンは名前の印象から首領・クリークに、ビジュアル面からはシリュウに似ているとのコメントが。
王直はカリブーと似ており、カリブー&コリブー兄弟の父ではないかという声も。
カンズイに関しては、ラッキー・ルウやスクラッチメン・アプーに似ていると言われています。確かに、豪快に食べる姿はラッキー・ルウ風。ビジュアルはスクラッチメン・アプー寄りですね。
ガーリング聖とシャンクス、シャムロックの血縁関係に続き、スコッパー・ギャバンとコロン、そしてロックスと黒ひげ(ティーチ)の親子関係と、近年驚くような家族構成が次々明らかになっている本作。もはやロックス海賊団のメンバーが誰の親であってもおかしくないでしょう。
“Dの一族”のみならず、いろいろな血縁や意志が伝説の海賊たちの世代から受け継がれて今の大海賊時代があるのだと想像を膨らませると、ワクワクせずにはいられません。
[文/まりも]