無痛分娩(中編):麻酔、おかわり![ハハになった日 #2]
0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterとInstagramで描いています。
2年の不妊治療を経て子どもを授かり(連載「モヤサバ妊活」)、たくさんの発見があった妊娠期(連載「妊婦のハッケン」)を過ごした私も、いよいよ出産!産む前は、出産そのものに気をとられがちですが、その直後の新生児育児こそ、壮絶な日々。この連載「ハハになった日」では、自分の出産・産後体験をベースに、出産前の自分に伝えたいことを紹介していきます。
無痛分娩(中編):麻酔、おかわり![ハハになった日 #2]
ついに、出産当日。朝7:00に、LDR室(陣痛室と分娩室をかねた部屋)に移動しました。前日に入れたダイラパンを取り除き(ちょっと痛かった)、8:00に陣痛促進剤をスタート。「陣痛促進剤の量は、ちょっとずつ増やしますね。陣痛が痛くなってきたら、麻酔するから呼んでね。」と助産師さん。
9:00に点滴の量が増えると、生理痛のような痛みが始まりました。無痛分娩の経験者の知人から、「麻酔は効くまで時間がかかるから、痛くなったらすぐ頼んだ方がいいよ!せっかくお金払ってるんだから(笑)!」と聞いていたので、ナースコール。
10:00、いよいよ麻酔開始。麻酔を入れるときには、「おへそを見る感じで丸まって!」と言われ、大きなお腹に苦しみながらも、必死に体を曲げました。針を刺すときに「チクっとしますよ。」と言われましたが、そんなに痛みを感じることはありませんでした。
麻酔が効くまでに30分前後。それから1時間ぐらい経つと切れてきて、また痛みを感じるようになり、ナースコールで追加を頼む・・・の繰り返し。
麻酔が効いている間は、腰がじんわりあったかくて、気持ちいい気分でした。NSTを見ると、陣痛っぽいものがきているのはわかるし、なんとなくお腹が張っているのはわかるのですが、痛みは感じませんでした。麻酔バンザイ!
子宮口も順調に広がっているようで、このまま分娩まで余裕かな・・・と思った私を、悲劇が襲いました。
14:00ごろに突然、助産師さんやお医者さんがバタバタと慌て始めました。子宮口が開ききってないのに、胎児の心拍が落ちている、というような説明を受けました。助産師さんが必死に、子宮口を開く手伝いをしてくれて、ようやく全開になったのですが・・・ここで、痛くなってきた。
なんと、ちょうど麻酔の切れたタイミング。バタバタしているうちに、麻酔を追加してもらうのをすっかり忘れていたのです。助産師さんが「麻酔おかわり!」と叫び、急いで追加してもらいましたが、麻酔が効くまでに30分。こっちはもう分娩に入っています。「なるべく長くいきんで!」「深呼吸!」「見えてきてるよ!」そんな声を聞きながら、「い、痛い、痛いです!痛い痛い痛い痛い!」と叫ぶ私・・・。
結局、完全にではないですが麻酔が切れた状態で、14:51、元気な男の子を出産することができました。
無痛分娩にしたのに、最後だけ無痛じゃなくて、ゲッソリ・・・。まあ、陣痛は痛くなかったし、切開した会陰を縫うときは麻酔がバッチリ効いていたので、無痛分娩にしてよかった、かな。。。
出産前の私に伝えたいです。「麻酔は1時間で切れる。リクエストは早めにね・・・」と・・・。
[わぐり]
2018年4月に息子を出産した34歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(ninputweet)とInstagram(ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。
※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。