【ひと味違う】こだわり醤油ラーメン 3杯
らあめん吉法師
無添加ラーメン 魚介醤油
いわゆる定番の『醤油(800円)』があり、それとは別に用意した醤油ラーメンがある。
『無添加ラーメン 魚介醤油』だ。
いかにも差別化を図るかのような一品、興味津々。
いかにもコク深そうな見映え。
すっきり澄んだタイプもいいけれど、この手のもの食欲をそそりますな。
と、顔を寄せてみれば、ほんわかと出汁と醤油の香り。
「魚介」というから、いかにもそんな香りが・・・と思いきや、それは意外に穏やかで、むしろ醤油の香ばしさが先に立つ。醤油派には嬉しい瞬間。
お味の方も、香り同様に露骨な感じもなく、すっきりとまとまった出汁が美味。
これに醤油のコクが合わさって、深い旨味を演出しているようだ。
また、背脂の加減も絶妙に、まろみのある口当たりを演出している。
肩書にある「無添加」は、出汁の良さ、加える味付けの良さがあってのこと。
喉元にまで気持ちく伝わる実直な素材味が、何とも好ましい。
そんなおつゆに浸って、麺は旨味がより豊かに。しこしこ細麺の口当たりと喉越しは、いつもながら素晴らしい。
ちょっと特筆したいのが、このチャーシュー(これは他と同じ)。
独自の香ばしさと味わいを放ちつつ、ラーメンとの一体感を図る名脇役ぶりには、毎度、感心する。
お店情報
店名:らあめん吉法師
住所:旭川市豊岡4条6丁目
電話: 0166-33-9225
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~20:00
定休日:月曜
駐車場:あり
宝 龍
正油にんにくラーメン
メニューには「正油ラーメン(850円)」を置きつつ、さらに、いかにも滋養ありげな正油ラーメンが。
にんにくを嫌わないお方ならば、一度は食べてみたいメニューと思う。
おーっと、こう来ましたか。
ニンニクはころんとした固形か、はたまた刻みか、どんな格好かと思いきや、すりおろし。これは匂いそう(笑)
ちなみに、にんにくは、塩ラーメン、みそラーメンには使われていない、醤油ラーメンだけのメニュー。
醤油&ニンニクの相性へのこだわりか。
ニンニクの有り無し、その違いが分かるよう、まずはニンニクを避けておつゆをひと口。
ううむ、醤油の旨みほんのり、いつもながらの穏やかな風味がいいね。
で、次はちょっと溶いて。
おおっ、おろしニンニクの風味がする(そりゃそうだ)。
まろやかな醤油のおつゆに溶け込んで、その存在感を上から目線で発揮する。
すりおろしたことで強く感じるニンニク特有の辛味もあり、ニンニク好きにはこれが病みつきの原因。
ニンニクのほとんどを、おつゆに行き渡らせてみれば、どんぶりから香るのは「ほんのり」レベル(鼻が慣れてしまったか)。苦手なヒトにはウワ~ッなレベルなんでしょうけど(笑)。
すりおろしがおつゆの温度になじんでしまえば、ニンニクはコクとなり、おつゆの旨さを引き立てる。
いい意味でクセのあるおつゆになって、いつもの「正油ラーメン」の味わいひときわ。ちょっとクセになるかも。
お店情報
店名:宝龍
旭川市9条通15丁目
電話:0166-76-4568
営業時間:11:00~14:30 / 17:00〜20:00
定休日:毎週月曜・第3火曜
駐車場:あり
らーめん蔵
濃厚しょうゆら~めん
メニューには「しょうゆら~めん(950円)」とあり、その下には「濃厚しょうゆ・・・」と。
こういう表示をされると、いかにも「濃い!!」感じが漂って見過ごせない(笑)。
ちなみに、この「濃厚」は醤油だけ。みそ、塩には見当たらないので、醤油味に特化した逸品か。
待ってました!!とご対面。
ちょっと脂多め?な感じなおつゆは、ちょっとこってりもしていそう。
いざ、濃厚を味わおうぞ。
ははーん、なるほどね。
「濃厚しょうゆ」と書いてあるから、醤油味が濃いと筆者、勝手に勘違いしとりました(笑)
濃厚なのは、醤油でなくおつゆ(スープ)の方だったのね。
おかげで醤油の香味はまろやかに転じたか。まったりとした口当たりの中でじんわりと香る感じ。
こちらの感想から言えば「濃厚しょうゆ」というより「こってりしょうゆ」かな。
しかし、待てよ。
まったり感ありつつ、喉元に涼しというか、のどごしはすっきり。キレがある。
なので、このおつゆ、すいすいイケちゃう。
つられて麺もするすると。
かつ、このおつゆは一方的に自らを主張している訳でなく、麺との調和も果たす。
麺の素材感を引き立てるので、ラーメン1杯の食べ応えがふくよかになっているようだ。
なかなかに味わいひとときを堪能させていただいた。
お店情報
店名:らーめん 蔵
住所:旭川市豊岡5条2丁目
電話:0166-32-2345
営業:9:00~21:00
定休:不定休
駐車場:あり
しょうゆな後記
いかがでしたか。
醤油の聖地あさひかわで出会い、醤油派の筆者も一本取られた感のある、醤油ラーメンいろいろ。
そんなふうに可能性が広がるのも、醤油味のなせる技なのでしょうね。
通い慣れた店でも、改めてメニューを吟味してみれば、オモシロイ発見があるかもしれませんよ。