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「育てられない」産んだばかりの女児を蟻塚近くに遺棄した母親 女児は体中を噛まれて発見(露)

Techinsight

ロシア、クルスク州の小さな町ファテシュで7月23日、蟻塚の近くの草むらに遺棄されていたところを奇跡的に発見されて病院に搬送された女児(『RuNews24 「Многодетная мать бросила новорожденную дочь в поле. Вмешался ангел-хранитель」』より)

3人の子を持つ30代のシングルマザーが7月23日、「4人目を育てられない」と産んだばかりの女児を蟻塚近くに遺棄し、数日後に殺人未遂容疑で逮捕された。女児が発見されたのは遺棄された翌日のことで、体中を蟻に噛まれたうえ、酷い日焼けに苦しんでいた。ロシアのニュースメディア『RuNews24』などが伝えた。

【写真】殺人未遂罪で逮捕された母親。「4人目の子供を育てる余裕がなかった」と供述している

ロシア、クルスク州の小さな町ファテシュの草むらで7月23日、生まれたばかりの女児をたまたま通りかかった男性が発見した。女児は蟻塚の近くに遺棄されており、体中を蟻に噛まれたうえ、酷い日焼けで皮膚が赤く腫れていた。

女児を発見したのはニコライ・パホモフさん(Nikolai Pakhomov、25)で、その日の夕方に徒歩で女きょうだいの家に向かっていた。そして近道をしようとそれまで一度も通ったことがない草茂る道を歩いていたところ、何かが鳴く声が聞こえたという。

「最初は子猫が鳴いているのかと思った」と語るニコライさん。それが小さな女児だと気付くとすぐに緊急通報し、Tシャツを脱いで女児を包み込んだ。そして「自分があの時間、あの場所にいたのは偶然ではないと確信している。きっと、何か見えない力が女児のもとに導いてくれたのだと思っている」と奇跡的な発見だったことを強調した。

また救急車を待つ間、現場にやってきた近所の住民ニナ・ゴリャエワさん(Nina Goryaeva)は、「赤ちゃんは血まみれだった。きっと蟻に噛まれていたのでしょうね。それに胎盤も残っていたの」と震えながら語った。さらに女児を抱っこしていたというアナ・フフォノワさん(Anna Fufonova)は、「女児はとても小さかった。そのへその緒は噛みちぎられたか、ナイフで切られたようだった」と目に涙を浮かべて証言した。

こうして救急車で病院に搬送されて検査を受けた女児は、蟻に噛まれた痕と日焼けが酷いほかは健康状態に問題がないことが判明した。病院で神父による洗礼を受け、ニコライさんの名前から取って、マリア・ニコラエヴナちゃん(Maria Nikolaevna)と名付けられた。マリアちゃんは現在、地元の児童サービスの監視下にあり、すでに養子縁組を待つ夫婦がいるとロシアのニュースメディア『RuNews24』が報じている。

一方で当局は、人口4500人ほどの小さな町ファテシュで100人以上の女性からDNAサンプルを採取し、女児発見から数日後にシングルマザーで3人の子供を育てるナデジダ・ソローキナ(Nadezhda Sorokina、32、一部報道では33歳とも)を殺人未遂容疑で逮捕した。

ナデジダは、当局の調べに「7月22日朝に女児を産んだ。そして誕生後すぐに、町からそう離れていない道路脇に赤ちゃんを捨てた。4人目の子供を育てる余裕がなかった」と供述し罪を認めている。また逮捕後、捜査員と犯行現場に行くと意識を失ってしまったそうで、皮肉なことに実娘と同じ病院で手当てを受けたものの対面することはなかった。

なお、ナデジダの隣人ヴェロニカ・ドクキナさん(Veronika Dokukina)は、今回の犯行について「彼女は女児の父親でパートナーだった男性と酷い別れを経験した。もしかしたら長い間、赤ちゃんを捨てようと計画していたのかもしれない」と推測し、その理由についてこう述べている。

「私には1歳の子がいてね。ナデジダに子供服を譲ろうと思ったら、『必要ない』と言われたの。それでなぜなのかを聞いたところ『パートナーに強いストレスを感じている。それでイライラして流産してしまった』と語っていた。でも流産した様子はなかったし、彼女は嘘をついて、前々から赤ちゃんを遺棄することを計画していたに違いないわ。」

ちなみにナデジダの元夫と女児の父親は、ナデジダが女児を遺棄したことを全く知らず、元夫は「彼女は決して模範的な母親ではなかった。でも、まさかこんなことをするとは思いもしなかった」とショックを隠しきれない様子で述べた。ナデジダは親権を剥奪される可能性が高く、元夫は「子供たち3人を引き取る準備はできている」と語っており、このニュースには「心が痛む」「なんて残酷なことをするのだろう」「信じられない」「母親には重刑を」「見つかって良かった」「子供たちには幸せになって欲しい」といったコメントが寄せられた。

赤ちゃん遺棄のニュースは度々報じられており、昨年9月にもインドで、生まれて間もない赤ちゃんが土の中に生き埋めにされた状態で見つかった。泣き声を聞いた夫婦は、土の中から突き出した小さな手を見つけ、それを掘り起こしていた。

画像は『RuNews24 「Многодетная мать бросила новорожденную дочь в поле. Вмешался ангел-хранитель」(Фото: Курский областной перинатальный центр)』『The Mirror 「Newborn baby found covered in agonising bites after mum left her to die on ant hill」(Image: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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