【詐欺師のレシピ】第2回:闇バイト的な日給3万円の副業あっせん詐欺師ユリ・メグミ式「たまねぎチャーハン」
迷惑メール評論家である私のSNS調査用アカウント(裏アカ)には、2025年4月現在1万3000人のフォロワーがいる。対してこちらからフォローしているのは約7400人。これら全員、詐欺師である。
よってアプリを起動したらフォロー通知&DM通知が鳴り止まず、3分ほどは何もできない。そんな「詐欺師たちのアイドル」でもある私は、何か知りたいことがあればAIではなく詐欺師に聞く。
今日の晩御飯はチャーハンにしよう。でも変わったチャーハンがいいな。そうだ、彼女ら(フォロワーの99.999%は女性)に聞いてみよう! そしてようやく私の問いに答えてくれたのは……
格闘ゲームのキャラにいそうな「ユリ・メグミ」なる女性だった。ちなみに入口はInstagram。すぐにLINEに誘導してくるのが、インスタで暗躍する詐欺師たちの特徴である。
ちなみに、のちのち判明したことだが、ユリさんは闇バイト的な副業をあっせんしてくる詐欺師である。具体的には、日給3万円は稼げる(←絶対ウソ)らしきAmazon関係の闇バイトだ。
しかし、そんな詐欺話が出てくる前、ゴングと同時に開口一番こちらからチャーハンについて聞いてみると……
あっさり答えてくれた〜! やさしい〜! ということで、いざ調理開始!
【材料】
・昨日のごはん(冷飯)
・たまご2個(よく溶いておく)
・たまねぎ(みじん切りにしてみた)
・ねぎ(万能ネギを使用)
・干し唐辛子(輪切りのものを用意してみた)
・オイスターソース(大さじ1杯にしてみた)
【作り方】
1:ごはんとたまごを黄色くなるまで混ぜる
2:鍋に油を引き、黄色いご飯を入れ炒める
3:たまねぎと唐辛子とオイスターソースを入れ、水分がなくなるまで炒める
4:最後にネギを散らして完成
……で、いざ食べてみたところ……
足りない。まず思ったのは、圧倒的に調味料が足りないということ。いちおう作る前、ユリさんに調味料について再確認したのだが、オイスターソースのみとの返答。
しかし、もしもこのユリさん式チャーハンに塩や胡椒や味の素などが入ったとしたら、けっこう味が引き締まって、それだけで完成形になるのでは? と私は思った。
もうひとつユリさん式チャーハンの特徴は、タマネギと唐辛子を使うことだが、これは素晴らしくマッチしていた。中国、湖南省のピリカラな湖南風チャーハンに近い味がするのだ。
そしてもうひとつ。日本でもよくある「たまごかけごはん状態から炒める」も、日本語が少し怪しいユリ・メグミさんは推奨。海外でも「TKG式」で作られる場合もある……ということがわかる。
かく言う私は、TKG式でチャーハンを作ったのは人生初なのだが、予想以上にベチャらなかったので、これはこれでアリだな〜とも思った。でも、普通に作った方がパラパラするけども。
総評としては、「惜しい」に尽きる。このままでも食べられるのだが、間違いなく調味料が足りていない。塩コショー味の素あたりで整えたら絶対に唯一無二のチャーハンになるだろう。
執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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