【町田市】ファミマ 町田市内店舗で「食支援」受付 社協と共に9月9日から
株式会社ファミリーマート(港区)は9日、フードドライブの取り組みを町田市内で開始した。町田市社会福祉協議会の協力のもと、食の支援や食品ロスの削減を目的に始めたもので、同社は「地域の皆さんにいつでも社会貢献活動に参加できる場所を提供することにもつながる」としている。
フードドライブとは家庭で余った食品を集め、福祉団体などに提供する活動で、食の支援や食品ロスの削減へとつなげていくねらいがある。ファミリーマートが今回スタートさせた取り組みは町田市内の5店舗に寄付を受け付ける箱を設置。集まった食品を町田社協に定期回収してもらい、食の支援を必要する人へと届ける仕組みとなっている。
今回はファミリーマートの呼びかけに、町田社協が応じたもので、街なかの店舗を回収拠点とすることで、地域住民がいつでも社会貢献活動に参加できるようになることも想定しているという。8月現在、全国の4700を超える店舗で実施している取り組みといい、他の地域では企業からの災害備蓄品の寄付につながった事例や、地域のスポーツチームと連携し試合会場に寄付受付ボックスを設置。食支援の輪が広がったこともあるという。
8日に合意書
今月8日には町田社協でこの取り組みの合意書の締結式が行われ、登壇したファミリーマートの担当者は「町田社協と協力パートナーとして体制を構築できたことを感謝する。今後とも食支援の輪を広げるため、取り組みを拡大していきたい」とコメント。町田社協の深澤勝会長は「ファミリーマートさんが実施する『ファミマフードドライブ』を町田市で展開してもらい感謝する。今回の取り組みがよりきめ細やかな食支援につながると確信している」と話している。
市内で広がり
食品寄付の取り組みは町田市内で広がっている。東京町田東、東京町田サルビア両ロータリークラブは町田社協のひとり親世帯に対する食支援事業に賛同。ここ数年、町田東RCは群馬県の農家からの野菜をおくり、サルビアRCはお菓子の詰め合わせを町田社協に手渡している。
また、町田市を拠点にするフットサルチーム「ペスカドーラ町田」は今年6月、町田市などと共に町田市立総合体育館(南成瀬)で行われたホームゲームにてフードドライブを実施した。
小山町のこども食堂「こども食堂せかい」の金子静香さんは「ファミマさんの活動はうれしいニュース。フードドライブの輪が広がっていってほしい」と笑顔をみせている。
来月まで「+1」
町田市内のファミリーマート・フードドライブ実施店舗は町田鶴間店・南町田北店・南町田四丁目店・東名町田店・町田成瀬が丘店の5店舗。10月31日(金)まではキャンペーンとして、鶴間・スヌーピーミュージアム近くのカフェにも寄付受付ボックスが設置されているという。