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ホープボートが北九州市に救命ボート2艇を寄贈 救助のデモンストレーションも実施

TSURINEWS

救命ボート2艇を北九州市に寄贈(提供:TSURINEWS編集部・防野)

1月26日、勝山公園水上ステージで救命ボート2艇の寄贈式と実際にボートを使用した水難救助デモンストレーションがおこなわれた。

株式会社ホープが北九州市に贈呈

PP-110PX3(RC)(提供:TSURINEWS編集部 防野)

救命ボートは、北九州市門司区畑のボート製造販売メーカーである株式会社ホープから北九州市に贈呈された。

軽自動車にもスッポリ(提供:TSURINEWS編集部 防野)

贈呈されたボートは、レスキューに特化した「レスプロ®」シリーズである、3分割組み立て式の「PP-110PX3(RC)」とPVC生地使用のゴムボート「R-322DR」だ(レスプロ®は株式会社ホープの商標登録です)。

R-322DR(提供:TSURINEWS編集部 防野)

PP-110PX3(RC)は、2馬力船外機を使用することで免許不要で操船が可能。また、専用装備と組み合わせることでレスキューの幅も大きく広がる。

2馬力船外機なら免許不要(提供:TSURINEWS編集部 防野)

寄贈式の様子

寄贈式では、株式会社ホープの市川代表取締役から北九州市の稲原副市長へ寄贈品の贈呈がおこなわれ、市川代表取締役は「1953年の大水害の被害を二度と繰り返さないよう、各地域の警察、消防、自衛隊に救命ボートを寄贈してきた。

株式会社ホープ市川社長(提供:TSURINEWS編集部 防野)

今回、地元の北九州でも人命救助に役立ててほしいとの想いで寄贈させていただいた」と話す。

市川社長から稲原副市長へ贈呈品が送られた(提供:TSURINEWS編集部 防野)

市からは感謝状が贈られた

稲原副市長(提供:TSURINEWS編集部 防野)

贈呈を受け、稲原副市長も大水害について触れ、「このようなすばらしい救命ボートを寄贈していただいたことにまことに感謝している。人命救助に大いに活用していきたい」と想いを語り、市川代表取締役には感謝状が贈られた。

稲原副市長から市川社長へ感謝状が贈られた(提供:TSURINEWS編集部 防野)

救助のデモンストレーション

その後、寄贈されたボートを使用したデモンストレーションがおこなわれた。

授与式のあとは記念撮影もおこなわれた(提供:TSURINEWS編集部 防野)

実際に救助隊メンバーが要救助者役として川に入り、ボートで救出する様子を再現。

実際に川に入り救助を待つ(提供:TSURINEWS編集部 防野)

ボートは取り外し可能なサイドフロートという空気が入ったチューブを搭載し、より安定した走りで要救助者に向かう。要救助者に近づくと、サイドフロートを取り外して救助用フロートとして要救助者に渡した。

救助用フロートを要救助者に渡し、浮力を確保(提供:TSURINEWS編集部 防野)

要救助者を無事救出



要救助者は浮力を得たおかげで落ち着いて救助を待機できる。そして隊員は、迅速にボートの横から要救助者を無事救出。その際もボートの安定感には驚かされた。

抜群の安定感で側面からの救助成功(提供:TSURINEWS編集部 防野)

デモンストレーションとはいうものの、救助開始から完了までの緊迫感と迫力を感じられたのは、貴重な体験だった。

無事に要救助者を救出(提供:TSURINEWS編集部 防野)

災害が起こらないことを願いたいが、そうとも言い切れない昨今。もしものときには、寄贈された2艇の活躍で、1人でも多くの命が救われることを祈るばかりである。

救助隊員と記念撮影(提供:TSURINEWS編集部 防野)

<防野/TSURINEWS編集部>

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