【清水区・書三昧】5000人の会員が腕を磨く“書道の聖地”が静岡市にあった
約5000人の会員が腕を磨く“書の聖地”が、静岡市清水区にあります。そこでは、全国から集まる書道作品の審査が行われているそうなのですが、どんな場所なのか内部を見せてもらいました!
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る道でも一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は清水駅前から南へ延びる「さつき通り」を お散歩します。
裏通りに“書道の世界”
さつき通りは、清水の大通りとして知られています。そこから一本入って「これぞ裏」と呼びたいような閑静な路地で、習字作品が表に飾られた建物を発見。
建物には「書三昧本部」という看板がかかっていました。「かきざんまい」ではなく「しょざんまい」と読みます。
5000人の会員を持つ書道教室の本部
書三昧本部は、「書三昧」という書道の雑誌を出版しています。
「書三昧」は競書誌。競書誌とは、毎月決められた課題を練習・清書して、その作品の優劣により段級位を認定する雑誌のことだそうです。
その会員数は、静岡県を中心に約5000人、200以上の書道教室を運営しています。
書三昧では、毎月決められた課題を練習し清書したものを、本部に集めて審査を行います。
訪れた日は全国から集まった書道作品の仕分けが行われていました。
書三昧本部・望月俊孝さん:
今日は送られてきた作品を仕分けしているところなので、ちょうど作品がたくさんあります。これはほんの一部ですが、みなさん甲乙付けがたいですよ
集まった作品を級や段ごとに仕分けし、丁寧に評価していきます。その成績によって昇級や昇段が認定されるのです。
基本を大切にする書道の教え
案内してくれた望月俊孝さんも書道家です。本部に並べられている望月さんの作品は、どれも「芸術的」なもの。
半分は日本語、もう半分は英語で書かれた作品もありました。
しかし、望月さんは「基本・基礎の大切さ」を話します。
書三昧本部・望月俊孝さん:
普段は基本的なことを書いています。その上での応用。作品を書く時は自分なりに考えてデフォルメしています
スポーツの練習と同じで、基本があるからこそ応用することができる、ということでしょうか。一見すると基本的な練習が、書道の重要な基礎となるのです。
書三昧本部は、多くの人々が書道の魅力に触れ、技術を磨く大切な場所。さつき通り裏の静かな通りで、書道の世界の広がりを垣間見ることができました。
■店名 書三昧本部
■住所 静岡県静岡市清水区万世町2丁目9−1
■問合せ 054-352-6466