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1歳のお誕生日、なにする? 「一升餅」から「スマッシュケーキ」まで ~赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(19)~

ミキハウス

1歳のお誕生日、なにする? 「一升餅」から「スマッシュケーキ」まで ~赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(19)~

気づけば生まれてからもう1年。初めての誕生日は、子どもにとっても、ママやパパにとっても、忘れられない1日ですよね。アメリカでは「ファーストバースデー」と呼ばれ、日本でも伝統的なお祝いのしかたもある1歳の誕生日。“たっち”や“あんよ”を始めるほどに成長したわが子の誕生日の祝い方、素敵な思い出を残すためのアイデアをご紹介します。

目次日本の伝統的儀式「一升餅」と「選び取り」“スマッシュケーキ”はぜひ写真や動画で残しましょう飾りつけのポイントは?パートナーに感謝の気持ちを伝えることも忘れずに

日本の伝統的儀式「一升餅」と「選び取り」

日本には1歳のお誕生日に行われる古くからの風習があります。「背負い餅」(一升餅)もそのひとつ。一升(約1.5kg)の丸餅を風呂敷に包んで赤ちゃんに背負わせつつ、「一生食べることに困らない豊かな生活」を祈願するもの。お餅を背負い歩くことで、子どもの健やかな成長と、歩み始める一歩を象徴する意味も込められています。

〈▲ お米1合は150g。「一升」はその10倍の「10合」のもち米でつくられたお餅になります。これを風呂敷に包んで背負わせて歩きます〉

この儀式の起源は古代中国にまで遡り、日本には平安時代に伝わったとされています。子どもの健康と将来の繁栄を願う両親の愛情深い祈りの儀式として、「転ばせ餅」「力餅」「誕生餅」などと各地で呼び名は違うものの、日本の多くの地域でいまもなお受け継がれています。

また、1歳の誕生日に行われる伝統行事といえば「選び取り」も代表的なもの。ハサミやお金、筆(ペン)、ボールなど道具を並べて置き、どれを取るかで子どもの将来を占います。たとえば、筆(ペン)を選べば将来は学者に、お金を選べば商売人になると解釈されます。

やり方は地域によって違いますのでご両親に尋ねてみてください。ハサミや筆など“現物”がなければ、カード等で代替する方法もあります。簡易的に手書きカードを自作してもいいでしょう。

あくまでお祝いの席の“余興”として楽しむものではありますが、子どもが自分の手で自分の未来を切り開いていく象徴的な一歩を、家族や親族が見守る温かな瞬間となるので、かなり盛り上がりますよ。

〈▲ 一升餅を背負いながら、カードを選びます〉

はじめて切った髪で1歳の記念に「誕生筆」を作るしきたりもあります。ママのお腹にいるときに生えた胎毛をお守りにする風習は世界各地にあり、日本では300年ほど前から「誕生筆」が作られるようになったともいわれています。筆専門店で製作してもらうか、ネットでオーダーすることもできます。

“スマッシュケーキ”はぜひ写真や動画で残しましょう

最近は、1歳の誕生日にアメリカ発祥の「スマッシュケーキ(ケーキスマッシュ、Smash Cakes)」でお祝いをするご家庭を多いようです。

子どもが自分の手でケーキをつかみ、ぐちゃぐちゃに壊しながら自由に食べる様子を楽しむためのもの。通常、スマッシュケーキは小さくてカラフルで、子どもが手を伸ばしやすいように作られます。子どもの自主性と探究心を祝福するという意味が込められており、子どもにとっても初めて味わう甘さ、手で触った感触、目で見る色彩を通じて新しい感覚を体験することができます。

手作りで用意する場合は、スポンジ代わりに食パンを使ったり、生クリーム代わりに水切りヨーグルトを使用するなど、1歳の赤ちゃんでも食べられる食材でつくってあげてくださいね。またすでに口にしたことのある食材のみでつくることも忘れずに。

〈▲ 甘いスポンジケーキや脂肪分の多い生クリームは、離乳食完了期の赤ちゃんの体にはまだ負担が大きいようですので、食パンやヨーグルトなどでつくってあげましょう〉

スマッシュケーキの醍醐味はフォトセッション。一生でこの日しかできない体験を写真やムービーに収めることで、家族にとって大切な思い出を残すことができますよ。

撮影をする場合は、夜よりも日中がおすすめ。自然光が入る環境で、子どもの表情やケーキとの“格闘”を捉えてみてください。

以下、ママ・パパが自宅で実践できる撮影テクニックをご紹介します。いずれも特別な機材がなくても実行可能なので、参考になさってください。

静止画での撮影テクニック

光の活用:自然光を利用するのが最適です。窓際や明るい部屋で撮影すると、優しい光が子どもの表情を柔らかく照らします。直射日光は避け、拡散した柔らかい光を使うと良いでしょう。

背景と環境:背景はシンプルに保ち、子どもとケーキが主役になるようにします。撮影場所を整理し、不要なものは画から外しましょう。

子どもの目線で:子どもの目線にカメラを合わせます。子どもの視点が強調され、より引き込まれる写真になります。

表情の捉え方:子どもの自然な表情を捉えるために、カメラを構えたまま静かに観察しましょう。何枚も撮影し、最高の一瞬を逃さないようにします。

動画での撮影テクニック

安定した撮影:三脚や安定した場所にカメラを設置し、ブレのない映像を撮ります。手持ちで撮影する場合は、ジンバルを使用するか、可能な限り手を静かに保ちましょう。最新スマホの場合、手ぶれ補正機能がかなりいいものもあるので、そこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。

動きに焦点を当てる:ケーキに手を伸ばしたり、顔に塗ったりする動きに焦点を当てます。子どもの小さな手の動きや表情の変化を捉えることで、動画に生き生きとした感覚が生まれます。

異なる角度からの撮影:様々な角度から撮影し、子どもの反応の全体像を捉えます。上からの俯瞰や、正面からの顔のアップなど、多角的な視点で撮影すると良いでしょう。

編集でさらなる魅力を引き出す:撮影後は編集作業を。スマホかPCを使いハイライトを作成しましょう。重要な瞬間を集めたショートクリップや、音楽を加えた動画は、特に印象的になります。

〈▲ この日の写真やムービーは、子どもが大きくなった時に見返す楽しい思い出となり、家族の絆を深める貴重な宝になりますよ〉

自分でうまく撮影する自信がない、という方はプロのカメラマンに依頼してもいいかもしれません。スタジオなどでもスマッシュケーキ撮影をメニューに入れているところもありますよ。

飾りつけのポイントは?

お部屋の飾りつけは、ファーストバースデーパーティーの雰囲気を大きく左右します。たとえばエコフレンドリーな素材を用いたガーランドやバルーンアーチは、パーティー空間を柔らかく温かみのある雰囲気にしてくれますよ。

また、LEDライトを使った照明は、お部屋を華やかに演出するのに効果的です。子どもの名前や1歳の数字をデザインしたデコレーションも、素敵なアクセントになります。

デコレーションアイテムやパーティグッズは100円ショップでも種類がたくさんあるので、お近くの店舗で探してみてください。

遠く離れた家族や友人も参加できるオンラインバースデーパーティーを検討されている方もいらっしゃるかもしれません。オンラインパーティーを成功させるコツは、事前の準備にあります。まず、日時や参加方法を明確に伝えること(オンライン会議をやったことのない相手の場合、入り方などもわからないことがあるので、そこは事前にレクチャーをしておいた方が無難です)。

またパーティーでは、ビデオチャットを通じてゲームをしたり、一緒にお祝いの歌を歌ったりすることで、距離を感じさせない楽しい時間をすごすことができますよ。特に子どもが楽しめるようなアクティビティを計画すると良いでしょう。

オンラインパーティーを行う際のお部屋の飾りつけは、カメラが捉える範囲を意識してデコレーションを配置すると、参加者とたのしい雰囲気を共有できるのではないでしょうか。

赤ちゃんの手形や足形を取って、オリジナルのアートワークを作成するなど記憶だけではなく、モノとして残すやり方もあります。また、スタジオでのバースデー撮影をする方もいらっしゃいます。先のスマッシュケーキを撮影してくれるスタジオもあるようなので、気になる方はWEBやSNSで情報収集してみてくださいね。

パートナーに感謝の気持ちを伝えることも忘れずに

1歳の誕生日プレゼントといえば、定番は絵本、おもちゃ、ぬいぐるみ、つみきなど。また、この機会にお出かけ用の服や靴を買ってあげるママ、パパも多いようです。

〈▲ 1歳の誕生日プレゼントに「ファーストシューズ」を贈られる方も多いですよね〉

赤ちゃんが生まれたときの体重と同じ重さのぬいぐるみ「体重ベア」や、わが子を主人公にしたオリジナル絵本を制作してもらったり、さまざまなサービスもあります。こうした“わが子だけの特別な記念品”は、オーダー品となるので、できあがるまでに時間がかかる場合があることも考慮しておきましょう。

赤ちゃんが生まれてから多くの家庭では、ママが自分の時間のほとんどを赤ちゃんのお世話に費やしてきたことでしょう。また、パパも一緒に慣れない子育てに奮闘し、支えになってくれたはずです。この機会にそんな1年間を支え、励まし合ってきたパートナーへの感謝を忘れずに言葉にして伝えてみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの1歳の誕生日は、親子としての1年目の記念日ともいえます。赤ちゃんの成長とともに、パパ、ママも1歳! 本当におめでとうございます。赤ちゃんと家族のみなさんが健やかに、幸せでありますように。

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