ストレスで交感神経が暴走?寝起きもスッキリしない“緊張型睡眠”から脱出する方法【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
交感神経と副交感神経の切り替えが睡眠には最重要
自律神経は、体内時計が刻むサーカディアンリズムにしたがって働いています。体内時計が正常に動いていると、朝はすっきりと目覚め、夜になると自然と眠くなります。これは、交感神経と副交感神経がバランスよく働いているため。日中に活動しているときは交感神経が優位に、夜になるとリラックスして副交感神経が優位になるように、昼と夜で、自律神経がうまく切り替わっているからです。
しかし、不規則な生活や過度なストレスで眼れない日が続くと、体内時計に狂いが生じます。すると、自動的に自律神経も乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れたり、自律神経そのものの働きが弱まったりします。
例えば、日中に働きすぎると交感神経が過剰に高まり、夜になっても興奮状態が続きます。そうなると、心身がリラックスできないため副交感神経が十分に働かず、交感神経と副交感神経の切り替えができません。寝つきが悪くなったり、たとえ眠れたとしても眠りが浅い「緊張型睡眠」に……。交感神経が高いままなので脳も体も休息できず、いくら寝ても疲れがとれなくなってしまいます。
スムーズに交感神経と副交感神経を切り替えるには、寝る前の過ごし方もポイントです。入浴やストレッチ、深呼吸などで、意識的に心身をリラックスさせるようにしましょう。就寝前に副交感神経をしっかり高めておけば、交感神経も抑制され、寝つきも睡眠の質も良くなります。
自律神経のリズムが乱れると睡眠の質が落ちる
理想的な自律神経のリズム
理想的な自律神経のリズムは、昼間に交感神経がしっかり優位に働き、夜間にしっかり副交感神経が優位に働く状態。
乱れた自律神経のリズム
【アンバランスなリズム】
交感神経が昼間に働きすぎると、全体のバランスが崩れます。
【トータルパワー不足なリズム】
自律神経の働きが弱くリズムもゆるやか。無気力、やる気の低下などが危惧される状態。
リラックスして副交感神経を高めて眠る
交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないと良質な睡眠はとれません。夜は副交感神経を高めるための行動が重要です。
緊張型睡眠
ストレスや緊張によって、睡眠の質が低下し、寝つきが悪い、眠りが浅いといった状態。副交感神経がうまく働かず、体がリラックスできないため、寝起きもすっきりしない。
リラクゼーション型睡眠
日中の交感神経優位から少しずつ副交感神経優位に切り替わると、心身がリラックス状態になり、眠気が生じ休息モードに入り、深い睡眠がとれる。
副交感神経を高める行動
入浴・深呼吸・ストレッチ
【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則