高額療養費制度の引き上げで自己負担はどうなるのか?
高額療養費制度の自己負担額が段階的に引き上げられることが決まった。2月18日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるがこの問題について語った。
小塚「平均的な年収の人、370~770万円の人でその中の一番高い所650万~770万円の人は3年後には今よりも月額5万8500円高くなります」
長野「月額でしょう!」
小塚「今、8万円台のところが13万円台になるということなんです」
長野「がんは最近治る病ですけど、薬とか治療とか長く続けなきゃいけないのに…」
小塚「今回、立憲民主党はこの制度自体をいったん凍結しましょうと予算の修正を盛り込むなど各党議論になっているんですが、政府の方から修正が出てきていて、1年の間に4回目の高額療養費の支払いがあった場合は現状の額でやりますという見直し案を出してきているんです。しかし、がん患者の団体の人とか難病の患者の人たちが凄く怒っていて、この話が出てきた去年の12月から『見直して下さい』とか『もうちょっと配慮して下さい』という要望書を出しているんです。取材してみると拙速だと思うんですよ。例えば当事者の人たちのヒアリングなんかはしていないんですよ」
長野「信じられないです」
小塚「厚労省の昨年末の医療部会で議論が4回だけ行われて、こういう形になったんですけど、政府の言い分としては社会保障費の負担が相当高いので、制度を持続するためには引き下げざるを得ない。逆に現役世代の人たちの保険料が少し減る。年間1100~5000円くらい減る。でも月額にすると90~400円くらいなんです」