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アートに囲まれた空間で、モーニングも楽しめるカフェ「MONICO」。

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アートに囲まれた空間で、モーニングも楽しめるカフェ「MONICO」。

自然豊かな長岡市の栃尾地区に、飲食店を間借りしながら営業している「MONICO(モニコ)」という名のカフェがあります。いったいどんなカフェなのか、アートに囲まれた空間でオーナーの加藤さんからお話を聞いてきました。

MONICO

加藤 康弘 Yasuhiro Kato

1978年埼玉県生まれ。結婚を機に長岡へ移住し、金属加工の会社に勤める。会社勤めの傍らイベントでハンドドリップコーヒーの販売をはじめ、飲食店を間借りしたカフェ「MONICO」の営業をはじめる。2024年より現在の店舗で営業。趣味は旅行で、5年前に車で巡った九州旅行が思い出に残っている。

間借りをしながら続けてきたカフェ。

——こちらのお店は、水曜と日曜の週2回しか営業していないんですね。

加藤さん:僕は金属加工の会社に勤めているんですけど、お休みの日に店舗を間借りしながら営業しているんです。今までずっと間借りをしながら営業してきて、現在の店舗で3軒目になります。

——じゃあ、こちらの前にも2軒で間借り営業をされてきたんですね。そもそも、加藤さんがカフェをはじめたのはどうしてだったんですか?

加藤さん:僕はアウトドアが好きで、キャンプや登山へ行くたびにコーヒーを淹れて飲んでいて、いろいろな豆を試したり道具を揃えたりして楽しんでいました。そんなある日、知り合いに誘われてイベントでハンドドリップコーヒーの出店をする機会があったんですよ。

——イベントに出店してみていかがでした?

加藤さん:それまでは自分のためにコーヒーを淹れているだけでしたが、人のためにコーヒーを淹れて、飲んだ人たちから喜んでもらえるのが嬉しかったですね。それ以来、イベントに出店してはコーヒーを淹れていたんですけど、あるお客様との世間話から、お店を間借りできることになったんです。

——おお、それはラッキーでしたね。

加藤さん:それで、その方のお店がお休みの土曜日に間借りしてカフェを営業していたんですが、別な店とは気づかずに入ってくるお客様もいました(笑)。注文するまで気づかない人も多かったですね。

——間借りとなると、そんなトラブルも起こるんですね(笑)

加藤さん:そうですね。あと人様の店舗をお借りしているので、営業が終わったら毎回荷物を引き上げなければならないのが大変でした。お店の道具を自由に使っていいと言ってもらえるんですが、壊すことが心配で使えないんですよ(笑)。でもイベント出店とは違って、お客様がうちの店を目指してきてくれるのは嬉しかったですね。

——2軒目に間借りしたのはどんなお店だったんですか?

加藤さん:見附のキャンプ場内にある、レンタルスペースとして使われている古民家です。でも2024年の元旦に起きた能登半島地震で被災して、修繕のため使えなくなってしまったんです。

——それは大変でしたね。それで新たにこちらを間借りすることになったんですね。

加藤さん:そうなんです。こちらのお店は、事情があって営業をお休みするということだったので、ベーグル屋さんとシェアして間借りすることにしました。うちは水曜と土曜に営業して、他の日はベーグル屋さんが営業しています。

アートやモーニングを楽しめるカフェ。

——店内に飾られているアートは前からあったんですか?

加藤さん:店内を自由に使っていいと許可をいただいけたので、うちが飾ったものなんです。コーヒーやフード、スイーツはもちろんなんですけど、アートな空間も合わせて楽しんでいただきたけたら嬉しいですね。

——それで非日常っぽい空間に感じられるんですね。いろんな作品の販売もしているようですが……。

加藤さん:陶芸作家さんからオリジナルの器をつくってもらって販売したり、ガラス作家さんにワークショップを開いてもらったりもしています。

——そんな空間で飲めるコーヒーは、どのようなものなんでしょう?

加藤さん:ブレンドは浅煎り、中煎り、深煎りの3種類で、浅煎りは苦手な人も多いので飲みやすさを重視しています。深煎りはカフェオレやラテに使うことが多いので、ミルクに負けない味の強さを大切にしているんです。シングルは流行りのフレーバー感が強いものになっています。

——どんなタイプのコーヒーも楽しめそうですね。コーヒー以外はどんなメニューを楽しめるんですか?

加藤さん:スパイスカレーやフルーツパフェです。コーヒーと同じように、スパイスカレーも趣味が高じたものなんです。最初は全然美味しくつくれなかったんですけど、失敗を重ねるうちにだんだんコツがつかめるようになりました。イチ押しは花椒(ホワジャオ)を聞かせた「四川風カレー」です。

——「四川風カレー」って、味の想像がつくようなつかないような……(笑)。パフェはどういったものなんですか?

加藤さん:季節ごとに旬のフルーツを使ったパフェです。今はさつまいもを使っていますが、これからの季節は柿を使いたいですね。

——自然豊かな栃尾地区で、季節感満載のパフェが味わえるのは最高じゃないですか。

加藤さん:イベント出店のときよりも手を掛けたメニューが提供できるのは、店舗営業のメリットですよね。

——今更なんですけど「MONICO」っていう店名は、「モーニングコール」の略語なんでしょうか?

加藤さん:「モーニングコール」ではなく「モーニングコーヒー」の略語なんです。旅行に出かけるとモーニング営業の店を探すほど好きなので、自分の店でもモーニング営業をやりたいと思っていました。

——モーニング営業のどんなところに魅力を感じるのか教えてください。

加藤さん:朝の清々しい空気のなかで静かにコーヒーを楽しむひとときのおかげで、一日のはじまりが特別なものになる感じがするんです。モーニング営業のお店に行きたくても、長岡市にはやっているお店が少なかったので、自分ではじめることにしました。これからは栃尾にモーニングの魅力を伝えて、文化を広めていきたいですね。

——他にも今後の夢はありますか?

加藤さん:いつかは間借りではなく、自分の店舗を営業したいですね。そして栃尾を盛り上げるお手伝いをしたいです。

MONICO

長岡市栃尾宮沢1705-18

070-8389-1499

水曜7:00-13:00/日曜9:00-16:00

月火木金土曜休

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