唐揚げ食べ放題880円! しかもご飯もおかわり自由!! 上野アメ横のガチ中華「羊名天下 羊湯館」が日本じゃない
普通のランチ定食でも1000円超えの現代日本。食べ放題となると2000円~4000円くらいで1000円台だと安く感じる今日この頃だ。そんな中、最安税込880円で唐揚げが食べ放題できる店があった。しかもご飯もおかわり自由。嘘だろ!? 日本と思えねェェェエエエ!!
・アメ横
そんな店があるのはJR御徒町駅からJR上野駅にかけて広がるアメ横商店街。この商店街が第二次世界大戦直後からの歴史があることはよく知られているけれど、その雑多さは現代においても独特の空気感を放っている。多国籍さにガチ感があるのだ。
大通りだけでなく細い路地にも店が密集していて、他であまり見ない韓国とか中国の店もあったりする。今回のお店もそんな中の1つである中華料理の専門店。ただし、ラーメンとか餃子みたいに馴染みのあるものではない。なんならここで初めて見た。その中華料理とは……
羊湯。
店内に貼られていた説明によると、羊肉、骨を数時間煮込んで作るスープで、中国の伝統料理を象徴する存在なのだそうな。ディープさにアメ横を感じる。
・馴染みのある料理も
それゆえか、客も中国人がほとんどで、店内は中国語が飛び交っている。っていうか、中国語しか飛び交ってない。どこに出しても恥ずかしくないガチ中華の店と言えるだろう。
料理の馴染みの無さだけでなくスープ推しというのが日本人感覚から言うとピンと来ないところだが、ランチメニューを見ると、「羊肉麻婆豆腐定食(税込980円)」とか「羊肉餃子定食(税込1280円)」とかもある。
・880円のランチセット
そんなランチメニューの中で最安なのが「ミニ羊雑湯(税込880円)」。まあ、推してるのは羊湯だし、まずはこれを注文してみたところ……
全くミニではなかったから気をつけろ。
ただ、食べてみると、スープの味は割合スッキリした味だったから量があっても全然イケた。サラッとした塩系スープで癖は少なめだけど、当然羊の匂いがするので好き嫌いは分かれるかもしれない。ちなみに、具には羊の内臓も入っていた。う~む、本場オーラ。
・バグ
しかし、興味深いのはガチ中華感だけではない。むしろ、人によってはスープがオマケになりかねない秘密があるのだ。実は、この店、ランチセットの注文でサイドメニューが食べ放題となるのだが、2025年10月27日現在……
サイドメニューに唐揚げが並んでいるのである! 干し豆腐の千切り和え、漬物、ゆで卵、揚げパンまではまだサイドの食べ放題としてありえるけど、ここに唐揚げが入ってくるパターンってあるの!? なお、唐揚げは羊ではなく鶏もも肉だった。
そのため、「ミニ羊雑湯(税込880円)」のセットでも鶏唐揚げが食べ放題になるという凄まじいバグが起こってしまっているのだ。つまりは、全部合わせて880円ポッキリ。デバッグが仕事してない。ちなみに、ランチセットだとご飯もおかわり自由となっている。
さすがアメ横、さすが中国。色んな意味で日本とは思えないこの店の名は『羊名天下 羊湯館』だ。ランチタイムは11時30分から15時までで土日でもやっている。しかも、羊湯という馴染みのないジャンルのためか、土日でも空いていたので穴場と言えるのではないだろうか。
・今回紹介した店舗の情報
店名 羊名天下 羊湯館
住所 東京都台東区上野4-1-4
営業時間 月~金11:30~15:00 / 土・日・祝11:30~15:00、15:00~23:00
定休日 年末年始
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.