LED室内栽培の適切な照射方法をご紹介!【LED LIGHT 室内栽培基本BOOK】
CASE 05 LEDの照射距離を調節してそれぞれの植物に最適な量を当てる
① マンション 65階の一室の 3畳ほどのスペースで育成している。窓の外に遮るものがないため、日当たりは非常に良好。
②③④ スチールラックに小さめのスポットライトを多数吊り下げて育成。アガベとライトの距離は 15 ~ 20cm。生長状況や個体ごとに光や熱への耐性が異なるため、照射距離を分けている。照射時間は 8 ~ 22 時ごろで、オンオフはアプリで管理。
育成植物アガベ チタノタ、アガベ オテロイ、アガベ ホリダ、ユーフォルビアオベサ使用機材◎ LEDライト/ BARREL「AMATERAS LED」、Helios Green LED「HG24」
◎その他機材/ファン、Wifi 付き延長コード(アプリで LEDライトのON・OFFが可能)LEDライト
使用方法◎使用時間/ 14時間
LEDによる葉焼けを防ぐには植物とライトの距離も重要
一年を通して陽当たりが良く気温も高いタイで、アガベ属などを栽培する Yotchanman さん。「屋内栽培でも、太陽光では季節により光の角度が変わったり、天候で光量が左右され、気温が高すると熱で焼けてしまう場合もありますが、LEDであれば安定して光を供給できるのがメリットだと思います」。
強い光を当てるほどワイルドに育つアガベですが、慣らしをせずに LEDライトを近づけすぎて焼いてしまったこともあるそう。「今ではライトとの距離を徐々に縮めるように気を付けています」と言います。
屋外の直射日光などと合わせて健康的に、野生的に育てる
LED 栽培は光量や温度が安定した環境を整えられるのがメリットですが、どうしてもおとなしい印象に育ちます。屋外で太陽光や風に当てることで、よりワイルドさを感じられ、自然の中で育ったような雰囲気のある風貌に育てることが可能。
Yotchanmanさんはマンション 12階の屋外で、タイの強い直射日光のもと屋外栽培もすることで、生き生きとしたアガベに育てています。もちろん、生長や天候の状況によって屋内と屋外で株を移動させる手間はありますが、より健康的に栽培するためには必要な手間とも言えるでしょう。
LED ライトのみでワイルド感のあるアガベを育てるためには、照射距離や時間、光の強さを細かく調節が難しいかもしれません。
※⑤⑥⑦⑧ アガベ属以外に、ユーフォルビア オベサなども栽培している Yotchanman さん。マンション 12階の屋外でも直射日光で栽培。LEDライトだけでは難しい、ワイルド感のある育ち方をする。
※⑨ 太陽光の強いタイでの屋外栽培は葉焼けに注意する必要があるため、屋内栽培と合わせて調節している。
※⑩ 大きなアガベの植え替えなどは、屋外にスペースがあると汚れなどを気にせずに行える。
【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)