三池崇史がハリウッド進出、『バッド・ルーテナント:トーキョー』主演は小栗旬 ─ チャーリーXCX主演の別企画も待機中
日本の鬼才監督・三池崇史がいよいよハリウッドに進出する。アメリカでの新作映画の企画が2本、相次いで報じられた。
ひとつは、日米合作映画『バッド・ルーテナント:トーキョー(原題:Bad Lieutenant: Tokyo)』。出演者には『ゴジラvsコング』(2021)でハリウッドに進出した小栗旬、「パム&トミー」(2022)『ベイビー・ドライバー』(2017)のリリー・ジェームズ、WWEレスラーのリヴ・モーガンを迎えた。
本作はタイトルの通り、1992年『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』と2009年『バッド・ルーテナント』に続くフランチャイズの第3作。小栗演じる警視庁の汚職警官が、政治家の娘(モーガン)の失踪事件を捜査するFBI捜査官(ジェームズ)の来日をきっかけに複雑な事件に巻き込まれていく。一方、ヤクザの世界にうごめく暗殺者が彼らの動きを追っており……。
脚本は、海外で最も評価の高い三池作品である『オーディション』(2000)や『十三人の刺客』(2010)を執筆した天願大介。プロデューサーには『バッド・ルーテナント』前2作を製作したエドワード・R・プレスマンの息子であるサム・プレスマン、過去の三池作品にも携わってきたジェレミー・トーマスのほか、日本テレビの北島直明、三池作品を多数手がけるOLMの坂美佐子が就任した。
製作発表にあたり、三池監督は「才能あふれる俳優陣とスタッフが東京に集結しました。皆さんのストライクゾーンのど真ん中に、トリックなし、仕掛けなしの豪速球を投げ込みます。あらゆる限界を突破し、忘れられないエンターテインメントを創りあげられると確信しています」とコメントした。
プロデューサーのプレスマンは、「三池監督は『バッド・ルーテナント』に大胆かつ新たなビジョンをもたらしました。巨匠アベル・フェラーラとヴェルナー・ヘルツォークが、それぞれの作風によってまったく異なる映画を制作したように、三池監督の映画化は容赦なくワイルドで独創的です」との声明を発表している。
北米配給は『ANORA アノーラ』など話題作を多数手がけるNEONが務め、海外配給の販売も担当する。撮影は2025年5月にスタートする。
また、三池監督によるもうひとつのハリウッド新作映画(タイトル未定)は、人気シンガーのチャーリーXCXが主演・製作を務める。プロットなど詳細は明らかになっていないが、ロバート・パティンソン製作&ゾーイ・クラヴィッツ監督で企画進行中の『How to Save a Marriage(原題)』を執筆するロス・エヴァンスが脚本を担当する。
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