動物園でトラの囲いに迷い込んだ絶体絶命の子猫、飼育員により無傷で救出される(マレーシア)
マレーシアの動物園でトラの囲いに迷い込んだ子猫の救出劇が撮影され、話題となっている。来園客たちが子猫の行く末を見守る中、飼育員によって子猫は無傷のまま救出された。マレーシアのニュースメディア『WORLD OF BUZZ』などが報じた。
マレーシアのジョホール州にあるジョホール動物園は、53種、275匹もの動物が飼育されており、多くの来園客で賑わっている。ところが最近、同動物園のトラの囲いでちょっとしたハプニングが発生した。当時の様子を撮影した動画には、マレートラの囲いに迷い込んだ子猫が映っていた。
子猫は、2頭のトラを目の前にして柵の内側の側溝にうずくまり、身動きできずにいた。トラは初めて見る子猫に興味津々で、そばまで近寄るもどう接していいのか分からず困惑していた。
だが、このままでは子猫がトラの餌食になってしまうことは明らかだった。囲いの外で大勢の来園客が子猫を見守る中、飼育員が子猫の救出を試みることとなった。飼育員はホースの水を勢いよくトラに向けて噴射し、子猫から引き離すことにした。
1頭は逃げていったが、もう1頭は後ずさりするものの子猫のそばからなかなか離れようとせず、噴射される水に対して明らかに怒っていた。しかし、飼育員はトラが水に気を取られている隙に、柵の外から手を伸ばして子猫を抱き上げ、外へ連れ出すことに成功した。その瞬間、来園客からは安堵の声があがった。
当時の動画は、TikTokのユーザー名「anonymous_not」さんが今月6日、「今日、ジョホール動物園で予期しない無料のショーがありました」と言葉を添えて投稿しており、次のようなコメントが寄せられた。
「トラはこの時、満腹だったんだろうね。だから子猫を襲わなかったんだよ。」
「よかった。助けてくれてありがとう。」
「トラの耳ってかっこいいね。それと子猫を救ってくれて本当にありがとう。」
子猫が無事だったことに安堵する声や、機転の効いた方法で子猫を救出した飼育員を称賛する人もいた。しかしながら今回の件で、なぜ子猫がトラの囲いに迷い込んでしまったのか、また救出後の子猫がどうなったのかは明らかになっていない。
ちなみに、ジョホール動物園は2020年に改修工事のため一時閉園したが、先月31日に4年ぶりに開園した。シンガポールのニュースメディア『The Straits Times』では、再オープン初日に午前中だけで7287枚のチケットが販売され、大勢の来園客で賑わったと伝えている。
画像は『Haheng TikTok「Unexpected free show harini dekat #zoojohor」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)