災害備え、技術磨く 臨港消防団
首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模災害に備えようと、臨港消防団は9月28日、厚木市の神奈川県消防学校で震災対応研修を行った。同消防団に配置されている資器材を活用し、重量物の「持ち上げ(リフティング)」「移動(ムービング)」「安定(クリビング)」と呼ばれる技術を磨いた。
研修は同学校の「災害救助訓練場施設(倒壊建物等対応訓練ゾーン)」で行われ、消防職員が講師を務めた。大規模災害時では、倒壊した建物等に要救助者が下敷きになっている場合や建物内への進入口の確保などの安全に救助活動を行うため「重量物の排除や安定化が不可欠」と消防署職員。迅速化を図るには活動要領などの知識の習得や技術の向上が大切であることから、「より実践的な訓練ができる同校で研修を行った」と説明する。
研修に参加した消防団員は、「いつもの研修環境とは違い、このような施設で研修ができて良い経験になった。配置されている資器材だけでも活動の幅を広げることができた」と振り返った。