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清水エスパルスの17歳西原源樹がトップとユース“二足のわらじ”で奮闘中!「ユースでは違いを見せたい」<プリンスリーグ東海>

アットエス

高校生ながら清水エスパルスのトップチームで今季リーグ16試合に出場しているMF西原源樹が9月14日のプリンスリーグ東海第13節・名古屋グランパスユースB戦にフル出場。「ユースでは違いを見せないと」と話す17歳が、言葉通りに異彩を放った。(シズサカ編集部・南部明宏)

この日は中盤右サイドで先発。最大の見せ場が訪れたのは、左サイドに位置を変えた後半29分だった。

サイドに張って球を受けると、寄せてきたDFを前に迷うことなく1対1を仕掛けた。「沢登監督からは『抜きまくれ』と言われていた。行くしかないと思った」

急加速で縦へ抜け出し、ファウル覚悟で止めにきた相手を強引に突破。角度のない位置から左足を振り、「イメージ通り」に右のサイドネットへと流し込んだ。

「ユースでは自分が引っ張っていく気持ちでやらないと。違いをみせなきゃいけないと思っている」

立ち上がりから積極的にボールを受けてドリブルでエリア内に進入。シュートの精度こそ欠いたが、相手ブロックを崩壊させる力はやはり圧巻だった。

沢登監督「とにかく突破しろ」

普段はトップチームの練習に参加しているが、トップの試合に絡まなかった夏場はユースに合流。プリンスリーグには第7節から3戦連続出場した。藤枝明誠、藤枝東、ジュビロ磐田U−18の難敵撃破に貢献し、中位をさまよっていたユースチームを救った。

名古屋グランパスユースB戦は90分間フル出場した。トップチームでは切り札的な仕事が多くなっているだけに、クラブはユースの試合ではできるだけ長い時間プレーさせたい考えだ。

現役時代“ミスターエスパルス”と称された沢登正朗監督は期待のサイドアタッカーに「スピードの連続性」を求めているという。「トップチームで出場しても最近は縦突破がそれほどなかった。今日はとにかく『突破しろ』と。得点シーンはさすがだなと思った(笑)」

U-19日本代表に飛び級招集

U−19日本代表に“飛び級”で招集された西原は9月17日から10月1日まで、清水を離れてキルギスで行われるU-20アジアカップ予選に出場する。

「トップチームでは、全然まだまだ守備の強度とかが追いついていない。U-19日本代表の遠征ではそこも頑張らないと」。自分の足りない部分を埋めようと必死だ。

トップチームのJ1リーグ復帰と、ユースチームのプレミアリーグ復帰。さらにはU-19日本代表での活躍。さまざまなタスクを抱える17歳に立ち止まっている暇はなさそうだ。

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