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慶應義塾普通部升田さん 文部科学大臣賞を受賞 メダカの麻酔法を研究

タウンニュース

メダカの麻酔法を研究した升田さん

慶應義塾普通部1年の升田翔大さんはこのほど、全国学芸サイエンスコンクールで文部科学大臣賞を受賞した。受賞作品は『メダカの麻酔法の確立〜炭酸水とドライアイスを用いて〜』。メダカの麻酔法を研究し、その結果や考察がまとめられている。

(株)旺文社主催の同コンクール。全国の小学生・中学生・高校生の研究・アートおよび文芸の振興奨励と、その個性の育成を目的として開催している。68回目となる今回は、7万3617点が集まった。部門は、理科自由研究・自然科学研究などの研究のほか、絵画・小説・ポスター/デザインなどさまざま。升田さんは理科自由研究部門で受賞した。

小5から研究

きっかけは、小学3年生の時に水槽で飼育していた魚が動かなくなったこと。専門店に問い合わせると「水草の光合成のために使っていた二酸化炭素が原因なのでは」と回答があり、二酸化炭素の使用を中止すると再び泳ぎ始めた。この経験から、「水中の二酸化炭素濃度を上げることで、魚に麻酔ができるのでは」と興味がわき、小5から、炭酸水を使用してメダカに麻酔をかける実験をするように。その時に、「周りからみたら、どのくらいのレベルなのか」と考え、同コンクールに挑戦し、入選している。6年になると、メダカの五感を調べる実験を実施。6年でも同コンクールに応募して入選した。

簡単にかつ安全に

今回受賞した研究は、「より簡単に、そして安全にメダカに麻酔をかける方法を確立したい」として、これまでの成果を生かして実験を行った。研究ではドライアイスを活用し、炭酸水とドライアイスで水中二酸化炭素濃度の上昇を比較。さらに、麻酔がかかる過程でメダカの感覚や行動の変化を調べた。その結果、500ミリリットルの水に10gのドライアイスを投入すると、約10分でメダカに麻酔が効き、その後約20分間、顕微鏡でメダカの観察が可能になることが判明。升田さんは「個体差があり確立するまで大変だった」と振り返り、「この方法は、短時間でメダカに麻酔をかけられ、苦痛やストレスを与えず容易に観察できる」と話した。また、「量を調整すると、サメなどの大きい魚にも応用できるのでは。麻酔をかけると、ほかの魚と一緒に郵送するなど活用できると思う」と期待を込めた。

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