【写真コラム】大卒のジンクス崩せるか? 先場所初優勝の大の里関(糸魚川市立能生中、新潟県立海洋高出身)
新潟県立海洋高相撲部総監督の田海哲也さん(新潟県糸魚川市の自宅で)
糸魚川市立能生中、新潟県立海洋高出身で、大相撲5月場所で初優勝した大の里関。入門から7場所目の史上最速優勝、67年ぶりの新小結での優勝、そして日体大出身者での初優勝とまさに記録ずくめの優勝となった。
高校時代に全国優勝、大学時代も全国優勝2度の経験があり、身長190㎝台、体重180kg台と体格も恵まれている。
新潟県糸魚川市役所の垂れ幕
石川県出身のため、中学・高校大学時代の6年間、大の里を家に住まわせていたという海洋高相撲部総監督の田海(とうみ)哲也さんは「大の里は能生には何もない、強くなりたいという理由で、自分で能生中を選んだんです。高校時代は携帯禁止、自転車禁止で、1日5食べていました。大の里の強みは相撲が好きなことと、無心になれることです。優勝賞金や懸賞金など多額の賞金が入り、一躍時の人。大の里には、『取材を受けたりするのは当たり前ではない。感謝の心を忘れるな』と言っています」と語る。
今回の三役での優勝で、今年中の大関昇進も現実味を帯びてきた大の里。さらに言うと、大卒出身では日大の輪島以降、横綱が出ていないというジンクスもある。そのジンクスを大の里が崩せるかどうか。親方が元横綱稀勢の里の二所ノ関親方であるだけに、ぜひ、海洋高校初の横綱の地位を極めてもらいたい。
マリンドリーム能生(新潟県糸魚川市)の様子
(文・撮影 梅川康輝)